ここ数年、学校関係者の中でよく話題になり、時としてニュースになることもあるモンスターペアレント。どんな小さな事でも先生にクレームを付ける、やっかいな存在として認識されています。
しかし、本書の著者である星幸広さんは、「本当はモンスターペアレントなんていない。先生方の対応によって、穏やかなお父さん、お母さんをモンスターペアレントにしてしまっている例も多い」と言います。
本書は、教育の現場で問題になっている先生と保護者とのトラブルにスポットを当て、その解決方法を「徹底的な危機管理と信頼関係の構築」という視点からわかりやすくアドバイスします。
先生と保護者に共通する思いは「子どもの健やかな成長」。その共通項から解決の糸口を探った本書は、教育現場の第一線に立つ先生方に是非ともお読みいただきたい一冊です。
価格は352円。Kindleストアで好評発売中です。
【目次】
第1章 危機管理とは「行動」です
・「どれだけ行動」するかが重要
・「事前」の危機管理と「事後」の危機管理
・もっとも大切なことは日頃からの信頼関係
第2章 子どもを「心配」しているだけです
・みんな同じ人間・親はとにかく子どもが心配
・揺るぎのない自信とブレない目を持つ
第3章 本当は「モンスターペアレント」なんていません
・本当は「モンスターペアレント」なんていない
・安易な「すみません」は使わない
・こんなことがありました―その①
・筋の通らない要求は飲まない
第4章 先生方で「ルール」を作りましょう
・「甘え」は許さない
・先生方で「ルール」を作る
・大阪教育大学附属池田小学校の「ルール」
第5章 4つのポイントで信頼関係を築きましょう
・すべては心配と不安から
・希薄な信頼関係を改善する
・信頼関係には本音が不可欠
・信頼関係の築き方の4つのポイント
・こんなことがありました―②
・信頼関係は永遠ではない
第6章 信頼関係には賞味期限があります
・こんなことがありました―③
・「信頼関係」を過信しない
第7章 問題が解決したことを文書にしましょう
・折衝・交渉術を身につける
・ものは言いよう
・「文書」に向けての切り出し方と書き方
・問題には「文書」で対処する