第九週
追っ手はすぐに来る。 僕と君は一時的に二手に分かれることにする。 ポンコツとはとりあえずおさらばだ。 直営の野菜売り場へ降り注ぐ雨か陽射しかわからない音 「しょくぱんまんの食べ方って知ってる? お日様の光でトーストにする.....
第八週
煤けた服を着た若い男女が二人、 うららかな冬晴れの日に白き家に立ち寄りて祈るごとく跪くを詠める歌。 青白磁色のふゆぞらわたりゆく、おほとり一羽。 孤児院に陽の差すときを見守りて南へいそぐ。 ひとひらの羽根を落としておほと.....
遊具の時間、4
きみの瞳に鬼がいるから帰らないぐらりぐらりと西日がゆれる 人形遣いを恋うるがごとく人形が濡れた砂場に散らすさふらん ふるえながら地平線へ消える みなひとつだけ呪文をもって つくられた命なにがう.....