よくわかるカラーマネージメント入門講座 前編


デザイン、DTP、デジタルフォトのお仕事に携わる人に向けて書かれた電子書籍『よくわかるカラーマネジメント入門講座 前編』がKindleStoreで発売になりました。

 

印刷物制作のほとんどがデジタルになった今日、ディスプレイで見る色とプリンタで出力した色、そして印刷の色の違いに悩む人が多いと思いますが、このような問題を解決する技術がカラーマネジメントです。

 

前編はカラーマネジメントの基礎知識と、ディスプレイ編の2章を収録しました。人の目が色を認識する仕組みに始まり、色を正しく見るための環境作り、ディスプレイの調整方法など、実践で役立つノウハウをやさしく解説しています。

 

価格は238円で、対応機種はiPhone、iPad、iPod Touch、Android、Kindle PaperWhite、Kindle HD、Kindle Fireです。色に悩むデザイナー、DTPオペレーター、カメラマンの皆さん、是非ともお読みください。

 

http://www.amazon.co.jp/dp/B00CL6C20C/ref=cm_sw_r_tw_dp_gygGrb0Z90Z2N

 

【内容】

はじめに

第1章 カラーマネジメントの準備

第1節 光源と色の見え方

ヒトの目に見える色/光源の色温度/光源の演色性/ディスプレイと印刷物と光源

第2節 色を正しく見る環境

標準光源による安定した環境

第3節 キャリブレーション

第2章 ディスプレイ

第1節 ディスプレイの種類と表示

第2節 キャリブレーションの目標値

第3節 キャリブレーションの種類

ソフトウェアキャリブレーション/ハードウェアキャリブレーション

おわりに

カテゴリ: 新刊情報

iOSゲーム『女神クロニクル』の公式イラスト集、Kindleで3冊同時発行


女神クロニクル 表紙皆さんは、iPhoneやiPadなど、iOS搭載機向けの無料iPhoneアプリ『女神クロニクル』をご存じでしょうか?

このアプリは美しいキャラクターを強化してオリジナルのチームを作り、エリアの探索や他プレイヤーとのバトルを進めていくのが基本ルール。でも、ゲーム内容と並んで魅力的なのは、ゲーム中に多数登場する美少女たちのカード画像です。

 

今回発売された、Kindle専用の電子書籍イラスト集では、1冊につき60枚以上のイラストが収録されており、すべてのイラストはダブルタップすると拡大表示できるため、美麗なイラストを隅々までじっくり眺められるのが特徴です。Vol.1~3を同時発売で、Vol.1からカード番号の順にイラストを掲載しています。

可愛らしい絵柄から、ちょっとセクシーな絵柄まで、たくさんのイラストレーターが競演しているこのゲーム。あなた好みの女神がきっと見つかるはず!
ゲームをプレイしてからイラスト集を眺めるもよし、イラスト集を見てゲームをダウンロードするもよし、楽しみ方は自由です。

 

余談ですが、担当編集者の好みは、Vol.1だと「No.16 バーニア」と「No.55 フォーティス」だそうですよ!

 

【商品情報】

商品名:女神クロニクル 公式イラスト集 Vol.1Vol.2Vol.3

価格 :各333円 ※購入前にビューワアプリのインストールが必要

販売先:Amazon Kindleストア

閲覧環境:

Kindle for iPhone(iPhone/iPad/iPod touch)、

Kindle for Android(Android携帯/タブレット)、

Kindle Fire/HD/HD 8.9Kindle Paperwhite

カテゴリ: 新刊情報
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ソードm5へ、2013年より愛を込めて4


時代を彩った名機たち

第三回記事からの続き

 

Amazon Kindleストア専売の電子書籍『時代を彩った名機たち』の中で紹介されているパソコンの中に、ソードm5(発売は1982年)というものがあります。私、岩井浩之はそのm5のファンクラブで会長を務めていた経験がありますので、少しだけ当時の思い出を語らせていただこうと思います。

 

前回に続いて、今回もm5のゲーム用BASIC「BASIC-G」のお話をさせてください。

 

BASIC-Gの長所の一つとしてよく言われるのは、「割り込み機能」です。
プログラムは通常、記述されたソースコード通りに実行されます。当たり前といえば当たり前なのですが、たとえば●というキャラクターを画面左端から右端まで動かそうとすると、●の表示位置を逐次指定してあげないといけません。すると(わかりやすく日本語で書きますが)、こんなプログラムになります。

 

10 位置=-1
20 表示 ●(位置)   ※位置=左端からのピクセル数
30 位置=位置+1
40 IF 位置<255 THEN GOTO 20

 

これで、●というキャラクターは最初に画面左端の少し外側(-1)に表示され、プログラムが20~40まで実行されるたびに表示位置が1ピクセルずつ右側に変わっていき、255(右端)まで到達したらプログラムが終了する、という動作を行います。この時の移動スピードが遅すぎるようなら、30行の「位置=位置+1」を「+2」や「+3」に変えれば速くなり、逆に「位置=位置+0.5」など1未満の数字にすれば、移動速度は遅くなります。

しかし、m5には「●の初期位置は-1で、最終移動位置は255。移動速度は2」というようなキャラクターの移動(割り込み処理)命令があったので、上記のようなプログラムも、シンプルに記述できたのです。

 

こうした命令があることでプログラムがシンプルになるばかりか、前回の記事でも説明させていただいたようなメモリ不足も(少しだけ)解消されます。m5にはこのほかにも音楽演奏処理も割り込みで処理する機能があったため、BGMを鳴らしながらキャラクターをスムーズに動かすという、ワンランク上のゲームを作ることができたというわけです。

 

そんなある日のこと。僕は、その割り込み処理を別の目的に使うことを思いつきました。それは、「NOW LOADING」画面の演出です。

 

当時はプログラムの記録メディアにカセットテープレコーダを使い「音声で」プログラムを記録していたという違いはあれど、ゲームをある程度進めたら、次のステージのデータをメディアから読み込む…という仕組みは、1980年代パソコンゲームでも取り入れられていました。
当時のプログラムは、今と較べてプログラム容量は極端に少ないものの、倍速読み込み機能が付いているいまどきのCD-ROMやDVD-ROMなどと較べると圧倒的に読み込み時間が長くなりがちでした。
それだけの長い時間、ゲームを遊んでくれている「お客さん」を待たせているんですから、不安にさせないように「もう少しで終わりですよ」という情報を提示してあげたいわけですが、1980年代のパソコンはほとんど、データロード中は他の処理ができませんでした。
そう、ここにm5の「割り込み処理」が活きてくるのです。

 

僕が作ったプログラムでは、ロード中には「NOW LOADING」という文字を表示させつつ、キャラクターを画面左端に表示させます。そして、画面右端に向かってキャラクターを動かす移動命令を割り込み処理で実行した直後に、次のプログラムを読み込ませようとしました。すると、プログラムを読み込みながら少しずつキャラクターが動いていき、右端に到達する頃に読み込みが終わるよう、キャラクターの移動スピードを調節しました。

 

そして、今回お話したキャラクターの移動(割り込み処理)や、NOW LOADING表示の話題。Web制作者と言いますか、Flashでアニメーション作品やWebサイトを作っていた人にとっては、「あれ? どこかで聞いたような?」というような気分になったのではないでしょうか。
僕も後日、仕事でFlashのAction Scriptを学ぶ機会があり、いろいろ調べていくと、Flashにはキャラクター移動の割り込み処理は当たり前のように存在していました。さらに、ネット回線の高速化に伴ってFlashコンテンツに使われるデータも大容量化し、いくつものサイトがデータ読み込み中に「NOW LOADING」表示をしているのを見て、懐かしくなってしまいました。

 

当時パソコン少年だった人の中には、今こうしてゲームソフトやFlashサイトの「NOW LOADING」表示を見て、にんまりしている人は僕以外にもいるのではないでしょうか?

 

【商品情報】
商品名:時代を彩った名機たち~1980年代・国産パソコン戦国時代を振り返る
価格 :250円 ※購入前にビューワアプリ(下記参照)のインストールが必要
販売先:Amazon Kindleストア

閲覧環境:
Kindle for iPhone(iPhone/iPad/iPod touch用)、
Kindle for Android(Android携帯/タブレット用)、
Kindle Fire/HD/HD 8.9Kindle Paperwhite

カテゴリ: 新刊情報
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