本戦抽選会　２

2014.08.09

【山口恵梨子女流初段（対伊藤沙惠奨励会員）】

――伊藤さんとは、対戦したことはないと思いますがいかがですか。

「実は人生で初めて将棋を指した女の子が沙惠ちゃんで......。昔は東京の将棋会館に通っていて一緒に切磋琢磨していたのですが、いまやなんでこうなった？　というほどになってしまいまして（笑）。（対戦できることを）すごくうれしく思っております」

――では、伊藤さんの棋風は知り尽くしているわけですね。

「昔から......すごく字が綺麗だなということは知っています（会場爆笑）。そこはライバル心があります（笑）」

（山口女流初段は伊藤沙恵奨励会１級と対戦）

【山根ことみ女流１級（対井道千尋女流初段）】

― ―井道さんとは初対戦だと思いますが、どんな将棋を指したいですか。

「いままでの将棋が、いつも序盤で差をつけられてしまうことが多いので、序盤の研究をしっかりしていきたいと思います」

（山根ことみ女流１級は初めて予選を通過した）

（塚田アマは８番を引いた）

【矢内理絵子女流五段－塚田恵梨花アマ】

――まず矢内さん。塚田さんのお母さん（高群佐知子女流三段）とはずいぶん対戦されてきたと思いますが。

矢内女流五段「そうですね。対局も何番もさせていただいていますし、いまは女流棋士会の役員会でも大変お世話になっています」

――塚田さんの将棋はご覧になったことはありますか。

矢内女流五段「......これから、必死になって勉強します（笑）」

――塚田さん、大変な強敵ですがいかがですか。

塚田アマ「さっき（抽選のとき）くじ運がいいと言われてしまったのですが......（笑）」

――結構根に持つタイプですね（笑）

塚田アマ「でも、それなりに頑張って序盤から研究していきたいと思います」

――塚田さんの棋風を教えていただけますか。

塚田アマ「父親（塚田泰明九段）譲りの攻め将棋だと思っています」

（矢内女流五段は９番を引いて、塚田アマと対戦）

【長沢千和子女流四段－和田あき女流２級】

――和田あきさんは16歳。

和田女流２級「はい」

――若いですね......（長沢女流四段に視線をとばすと、にらまれて会場爆笑）。

――えー（笑）長沢さんいかがですか。

長沢女流四段「さっき親子みたいだねと言われたんですが......ほんとにねえ、かわいい子ですね。駄目だよあんまり本気だしたらね（笑）」

――和田さんは、ご自分の将棋をどういう棋風だと思っていますか。

和田女流２級「純粋な居飛車党と言っていただくことが多いです。特に矢倉が好きです」

――森下九段の影響を受けていると聞きました。

和田女流２級「森下先生の『森下の矢倉』という棋書をずっと並べています」

（初めて予選通過した和田女流２級は長沢千和子女流四段と対戦）

【斎田晴子女流五段（対里見香奈女流二冠）】

――里見さんとの対戦となりましたが、いかがですか。

「一番強い方を引いてしまいました（笑）。ただ、里見さんとは、当たれるところまで勝ち進むことがとても大変ですから、当たれるだけで嬉しいという感じです」

――里見将棋の印象は。

「以前は終盤が強い印象でしたが、奨励会で頑張っていらっしゃるので、序盤も中盤も強くなられているだろうと思います」

――どんな将棋になると予想していますか。

「里見さんも振り飛車党なので、相振り飛車の可能性が高いと思いますが、居飛車も指されますからちょっと分からないです」

――最後に意気込みをお願いします。

「里見さんにはずっと連敗していたのですが、一局だけ勝った将棋が、このマイナビ女子オープンの本線でした。また奇跡を起こせるように精一杯頑張りたいと思います」

（斎田女流五段は里見女流王座・女流名人と対戦）
（書き起こし＝八雲、写真＝銀杏）

第８期＞＞一斉予選

本戦抽選会　３

2014.08.09

（勝利者予想クイズなどの景品）

（最後まで観戦いただいた方の中から抽選で、女流棋士のパネルや色紙が贈られた）

（色紙は女流棋士の写真つき）

（甲斐女流二冠と山口女流初段がパネルや色紙を見て回る）
（銀杏）

第８期＞＞本戦１回戦

本戦、開幕。

2014.09.18

チャレンジマッチ、予選と行われてきた第８期マイナビ女子オープンも、いよいよ本戦に突入。
本日は、１回戦より山口恵梨子女流初段と伊藤沙恵奨励会１級による一戦をお届け致します。

両者は、公式戦においては初手合い。
今月９日に行われた抽選会で本戦のトーナメント表が決まった際、山口女流初段は「実は人生で初めて将棋を指した女の子が沙惠ちゃんで......。昔は東京の将棋会館に通っていて一緒に切磋琢磨していたのですが、いまやなんでこうなった？　というほどになってしまいまして（笑）。（対戦できることを）すごくうれしく思っております」とインタビューで語っていました。

本日は、どのような戦いとなるのでしょうか。

棋譜・コメントは吟、ブログは梅が担当致します。
１日、どうぞ宜しくお願い致します。