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（上座の里見女王が駒袋を開ける）
（駒を並べ終え対局開始を待つ。盤側に座っているのは左から安喰邦男天童商工会議所専務理事、山本信治天童市長、深浦九段、株式会社マイナビ・土井祥康執行役員社長室長、小松善雄 市議会議長）
（吟）
（定刻の10時、対局が開始された）
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（加藤奨励会１級の初手は▲７六歩）
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（里見女王の２手目は△３四歩）
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（３手目は▲２六歩）
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（里見女王が△８四歩と飛車先を突く。△８四歩に加藤奨励会１級がしばし手を止めた）
（吟）
（吟）
里見女王の矢倉は珍しいと声が聞こえる。図は▲３八銀とした局面。加藤奨励会１級の棒銀だろうか。
（濃いグリーンに桜柄の和服。「いい色だったね」と控室でも話されている）
（吟）
（午前のおやつ、里見女王の注文はアイスコーヒー）
（加藤奨励会１級の注文はハーモニーティー。ハーモニーティーはレモンバーム、カモミール、キャラウェイ、ペパーミントがブレンドされている）
11時に対局室へ運ばれた。
（吟）
11時に対局室へ運ばれた。
（吟）
（本局に使用される駒は掬水作錦旗書の盛上げ駒。天童は将棋駒の生産が全国の90％以上）駒を選ぶ際に両対局者は「加藤さんはどっちがいい？」（里見女王）「私はこれが」（加藤奨励会１級）「これが１番触りやすかったよね」（里見女王）「ええ」（加藤奨励会１級）という会話があり決定した。