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図は17時頃の局面。△２七香成▲同玉△３五桂が後手の狙い筋ですが、残る駒が角だけでは▲２八玉に△２七に打ち込む駒がありません。
「これは明確に先手が勝ちになりました。駒得で全ての駒がさばけた格好です。いつでも▲５九金打などで安全にすることができるのも大きいですね。後手は勝負手を見出すことが難しくなってしまいました」（石田四段）
「これは明確に先手が勝ちになりました。駒得で全ての駒がさばけた格好です。いつでも▲５九金打などで安全にすることができるのも大きいですね。後手は勝負手を見出すことが難しくなってしまいました」（石田四段）
（八雲）
17時過ぎ、間もなく先手勝ちで終局か、そう思われていたところから、まさかの展開。図の王手飛車取りから一番いいタイミングで飛車を抜いて後手の勝ちになっている模様です。着実にリードを広げていた室谷女流初段ですが、最後の着地で痛恨のミス。
「いやあ、まさかここから逆転があるとは。将棋は怖いですね」（石田四段）
（八雲）
「いやあ、まさかここから逆転があるとは。将棋は怖いですね」（石田四段）
（八雲）
大逆転の終局で対局室は重苦しい雰囲気だった。
強い精神力で逆転を呼び込んだ清水女流六段。
【清水女流六段インタビュー】
―― 一局を振り返っていかがでしたか
「後手番で先攻できたので少しポイントを挙げられたのかなと思ったのですが、ペースをつかみ損ねてしまいました。馬を活用されてからは苦しくなったと思います」
―― 逆転の手ごたえを感じたのは
「振り飛車が良くなってから丁寧に指されて、段々差が開いてしまって。逆転したのは、本当に最後の最後、飛車を取ってからですね」
―― 準決勝への抱負をお願いします
「自分らしい将棋を指せるように準備したいと思います」
室谷女流初段は、痛恨の着地ミスでベスト４が夢と消えた。
【室谷女流初段インタビュー】
―― 一局を振り返っていかがでしたか
「用意していた作戦とは違う展開になって、あまり経験のない形で手探りの状態でした。途中、金得になったあたりでは指しやすさを感じましたが、その後２～３回誤算があって。終盤丁寧に指し過ぎてしまったかもしれません」
（八雲）
