11時過ぎの鳩森神社。

木枯らしが吹き、落ち葉が舞い上がる。

御神木の大イチョウの下は落ち葉の絨毯。

ススキの穂もだいぶ寂しくなった。

（八雲）

11時30分頃、本日東京・将棋会館の対局立会人を務める加藤一二三九段が中継室に来訪しました。本局の進行を見て「お、これは。いい将棋を指していますね。私も昔、大山先生（大山康晴十五世名人）と、こういう将棋をよく指していました」と、とても嬉しそうに解説をしてくれました。

「図から考えられるのは、まず▲６七銀ですね。以下△７五銀▲７六歩のときに△７七歩が手筋です。▲同角△７六銀▲同銀△同飛に▲８八角とぶつけてどうか。これが基本的な変化です。他に注意したい筋としては、図で▲５八金左と美濃囲いにすると△６五銀が生じます。以下▲同銀はもちろん△７八飛成、▲同歩も△８八角成▲同飛△７六飛で後手良しになります。それを踏まえますと、図で▲６八金という手も考えられますね。うん、▲６八金が好手だと思います」（加藤九段）

加藤一二三九段と、本局の新聞解説を務める石田直裕四段。

実戦は、図の局面で室谷女流初段の考慮中に12時10分を回り、昼食休憩に入りました。消費時間は▲室谷１時間28分、△清水42分。対局は13時に再開します。

（八雲）

対局は東京・将棋会館、香雲の間で行われている。

休憩中の盤面（手前が先手）。

清水女流六段側の王将。

室谷女流初段側の玉将。使用駒は富月作・菱湖書。

昼食休憩までの棋譜。

（八雲）

対局再開直前、室谷女流初段は前傾姿勢を強めて考えている。

再開直後、室谷女流初段は▲６五歩を着手。中継室では候補になかった一手で、激しい展開が予想される。

再開の一手を見て清水女流六段の表情が引き締まる。



（八雲）

本局の観戦レポートは『週刊将棋』12月18日号に掲載されます。

中継と合わせて、是非お楽しみください。

今回はベスト４が出揃うということで、恒例の挑戦者予想クイズが出題されます。『週刊将棋』に付属する応募券で奮ってご応募ください。正解者には抽選で挑戦者の色紙が当たります。

詳しくは『週刊将棋』12月18日号をご覧ください。

写真は発売中の『週刊将棋』12月11日号。

（八雲）