先に対局室に戻っていたのは塚田アマ。塚田アマが席を立つと、入れ替わるように室谷女流初段が対局室に戻る。記録係に棋譜用紙を求め、しばらく目を通していた。やがて塚田アマが戻り、定刻の13時に。対局が再開すると、室谷女流初段はすぐに次の手を指した。


















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角交換から激しい流れになったが、一転△５五歩（図）が渋い受け。飛車の利きを受け止め、▲４四歩とたたく筋に備えている。すぐに▲同銀△同銀▲同飛は△６四角が間接王手飛車になり、後手は飛車を持てば先手陣への攻めがわかりやすくなる。では先手はどう動くか。後手からは△６八角や△６六歩▲同歩△同飛といった手があるので、有効な手が指せないと苦しくなりそう。忙しい局面とも言えそうだ。
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今年10月１日から、女流棋士の３級資格について新しい規程が実施された。



「アマチュア女性選手（連盟研修会員含む）が、アマチュアの出場枠がある次の女流棋戦で「本戦ベスト８」に進出した場合に、連盟等のプロ組織に対して書面により、仮会員の申請（資格所得日より２週間以内）を行うことで、申請書面提出先を所属として女流棋士仮会員（女流３級）の資格を得ることが出来る」



塚田アマは本局に勝てば本戦ベスト８の条件を満たし、女流３級の資格を得ることができる。新規程による最初の女流３級誕生なるか。




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室谷女流初段は間接王手飛車をかけさせる順に踏み込んだ。さらに△５二飛で角を狙われたが、▲６四角打（図）が攻防の切り返し。２枚の角が後手陣の急所をにらんでいる。後手は穴熊の遠さを生かして攻め合う展開が作れれば理想的だ。どのように手順を組み立てていくか。




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室谷女流初段はマイナビ女子オープンに第２期から参加。アマチュア選手として予選を戦ったこともある。女流３級として迎えた2010年の第４期予選では、予選通過を決めたことで女流１級に昇級、１日に２度昇級する珍しい出来事があった。本戦はその第４期以来で２回目の出場。さらなる飛躍はなるか。




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