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先手は香の2段ロケットなどで端から後手玉に迫っているが、続く攻めがあるかどうか。
もし続く攻めがないようだと、自玉が危険な状態なので一気に天秤が後手に傾きそうだ。
単純に△4八角成や、香を走ったことにより△1六桂と打たれてしまうようになっているのが厳しい。

阿部(光)五段「△1二歩と受けられると、先手の後続手が見えません。もちろん、そうなると後手が有利。迫力ある勝負手が見えない先手に対して、勝ち方を選べる後手といったように見えます」


(終盤戦、形勢は和田女流2級の有利と見られている)

(梅)

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本局の詳しい解説については、『週刊将棋』11月12日号で紹介されます。
是非、こちらも合わせてお楽しみ下さい。


(写真は『週刊将棋』11月5日号。竜王戦七番勝負、挑戦者の糸谷七段が2連勝を決めたニュースが1面を飾っている)

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【図】は、△2六馬と引いた14時20分現在の局面。
先手は▲2四桂と跳ねたいところだが、それは△1六桂と打たれるスペースが開いてしまうので先手玉に△1六桂▲1九玉△2八金▲同角△同桂成▲同玉△1七角▲1八玉△2八金の即詰みがある。

他に有効手もないので、先手は▲7二成桂と飛車を取ることになりそうだが、「それには△3五桂が決め手になりそうです。気になる4六角の利きを消すと同時に、△3五桂を▲同歩と取れば△3六桂からの詰みがあります」と阿部(光)五段。

△3五桂▲同歩△3六桂以下の詰み順は、▲1九玉△2八金▲同角△同桂成▲同玉△1七角▲1八玉△2八金。

先手も必死に応戦しているが、段々と厳しい状況に追い込まれてきているようだ。


(阿部光瑠五段の解説には、「ソフトだったら……」といったフレーズが時々聞かれる。この局面でも、「相手の角道を止めつつ相手玉に迫る△3五桂は人間的な手。機械なら△2五桂と詰めろをかけて直接的に迫ります」と解説していた)

(梅)

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先手が最後の猛攻を仕掛け、▲2三同成香とした局面。
▲2一飛△同玉▲2二歩△同銀▲3二金△1一玉▲2二金の詰めろになっているので、何か駒を使って受ける必要があるが、3一銀にヒモを付けるために、△2一金と打つと後手玉は一気に危険な状況になる。

▲6一飛と打たれた手が、▲2二金△同銀▲2一飛成△同玉▲3二金△1一玉▲2二金の詰めろになるのだ。

本譜は阿部光瑠五段が「唯一の正解」と語っていた△2一銀と打って、このまま後手が勝ちに向かいそうだ。
△2一金ではなく、△2一銀と打てば、前述した先手が飛車を切って寄せにくる順の最中で金が入らないので自玉が詰まないという寸法だ。

(梅)

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自玉に▲2三香△1一玉▲2一飛の詰めろがかかっており、受けに回るとおそらく勝ちがない状況の後手だが、先手玉は寄っているのだろうか。手が進んでいるが、阿部光瑠五段の検討もまだ明確な答えが出ていない。

後手は持ち駒も多いが、先手玉の周りを守っている駒が意外と守りによく利いているのだ。

阿部光瑠五段「序盤を思えば、詰んでも、詰まなくても、先手はこれだけの勝負に出来て満足というところでしょう」