(終局直後、コメントを話す両対局者)
(シリーズ2勝目を挙げ、奪取まであと1勝の里見女流四冠)
―― 本局は序盤の▲2六歩(31手目)が、ひとつのポイントだと思うのですが、どういった構想で。
里見 後手の7二金が壁の形なので、その瞬間に動いていきたくなりました。
―― 中盤のあたりは。
里見 本譜は激しくなったのですが、具体的にどうやられるかわからなかったので、飛車を成り込まれるのですが、難しいのかなと。
―― 対局中の手ごたえは。
里見 少し指しやすいのかなと。実戦的にいろいろ気になるところがあって、やってるときは難しいかと。
―― 勝ちになったと思った局面は。
里見 最後ですかね。▲3一竜(129手目)と(銀を)取ったところです。
―― 30日の第4局の前に、女流王位戦や清麗戦の挑戦者決定戦で、西山女王と当たることになります。連戦が続きますが第4局へ抱負を。
里見 まずはやってくる対局をこなしながら、コンディションを整えられたらと思います。
―― 本局は7二金、6二玉型が作戦だったと思うのですが。
西山 ある形なのかなと思い、採用しました。
―― 先手が▲2六歩(31手目)と突いてきましたが、それは予想されていましたか。
西山 お互いリスキーな展開だと思っていたので。戦いが始まってからは、悲観して指していました。
―― 先手の▲3六歩で昼食休憩に入りました。食事もそこそこに考えていたように見えましたが。
西山 本譜のような順とか、いろいろあるので考えていました。
―― 終盤は竜を作ったあたりから、手を尽くしていたように見えましたが、苦しい展開だったのでしょうか。
西山 何かないかと探していました。
―― 第4局に向けて抱負を。
西山 コンディションを整えて、しっかり準備したいと思います。
(吟)