▲清水-△里見戦は飛車交換が実現し、敵陣に飛車を打ち合っての攻め合いに突入している。こうした戦いではなによりも玉形の堅さが大きな要素。玉の周囲にある金銀の枚数が多ければ多いほど、相手の攻めを遅らせることができ、自分の攻めが先に敵玉に届く。ただ、後手には玉頭攻めという切り札がある。特に端は先手にとって最大の弱点で、ここをうまく攻められると守りの金銀が働かないどころか、逃げ道を塞ぐ障害物になりかねない。先手はそうならないように注意を払って指し進めることが必要だ。
(清水女流六段。金銀四枚の堅陣で攻め合いに臨む)
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