▲斎田-△長谷川戦は急な展開で、盤上に不穏な空気が漂っている。斎田女流五段は銀を7筋に繰り出して攻め込んでいったが、その瞬間に後手から△7七角成▲同桂△6七歩(図)の強烈なカウンターパンチが飛んできた。▲同飛は△8七角や△7八角と打ち、馬を作って攻め駒を責める手が厳しい。先手陣の薄さが目立つ展開になってきてしまった。後手はここぞとばかりに暴れてくるだろう。攻め好きの棋風である長谷川女流初段としてはまさに理想的な進行だ。「これは先手玉が2八にいてどうか、という戦いかもしれません」と千葉六段。激しい戦いになれば、後手の穴熊は無類の強みを発揮する。斎田女流五段、ここで踏みとどまれるかどうか。
![20120111_116.JPG](https://book.mynavi.jp/files/user/img/brand/shogi/mynavi-open/blog/import_mjo/assets_c/2012/01/20120111_116-thumb-450x300-9311.jpg)
(長谷川女流初段、持ち味の攻めを存分に発揮できる展開になった)
(斎田女流五段はバラバラの陣形で立ち回らなければならない。苦しい展開だ)
(文)