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第5期 >> 本戦準決勝

清水女流六段、決戦を挑む

2012.01.11

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simsat_57.gif▲清水-△里見戦では大きな動きがあった。清水女流六段が▲2四歩(図)と動いたのだ。これは△2四同歩▲同飛と飛車交換を迫る狙いで、刀を大上段から振り下ろすような強烈な仕掛け。飛車を打ち合う展開になれば、先手は金銀の密集隊形が生きてくる。後手は素直な攻め合いでは分が悪そうなので、曲線的な指し方でなんとか受け流したいところだ。

飛車交換を受け入れてその後の手順で工夫するか、それとも飛車交換を拒否して別の筋で勝負をかけるか。いずれにせよ後手は先手玉の欠点(香頭玉)をつくために、玉頭攻めで勝負する順を考えなければならないだろう。解説の千葉六段は次のように話す。「後手はこの仕掛けを成立させないように組み立ててきたはずなので、これが成立するとつらい感じはしますね。▲4六歩で歩交換しておく順も有力だったと思うので、あえてこの手を選んだということは、清水さんは自信を持っていると思います。先手が悪いことはないと思いますが、後手もすぐにつぶれるということはないと思います」

20120111_162-1.JPG
(早くも正念場を迎えた里見女流三冠)

(文)