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本局の解説を務めるのは、阿部健治郎五段。
両対局者の印象について、簡単に話をうかがった。


(序盤から熱心に解説を行う阿部健治郎五段)

阿部(健)五段「甲斐さんはバランスがいい棋士ですけど、形勢がよくなってから勝ち切る強さが凄いですよね。男性棋士にも勝っているのは、そういった強さも理由にあると思います。奨励会時代より、確実に強くなっています。 また、奨励会を辞めてから色々な戦法を指すようになりましたよね。今日は横歩取りと予想していたのですが、見事に外しました。このように、相手からしたら戦法を絞れないっていう強さもありますよね」



阿部(健)五段「今でも覚えているのですが、上田さんには小学生時代に強豪が集まる大会で負けた記憶があります。昔から強かったですね。甲斐さんと同じく勝ち切る力が強いと思うのですが、固い玉形で攻めるのを得意にしています」

(梅)

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(本局は4→3戦法を採用した甲斐女流王位・倉敷藤花)


2筋で歩を入手してから、角の利きをいかして▲1四歩△同歩▲1二歩と攻めるのが先手の狙い筋。そこで、後手は△5四歩と先手の角を狙っていった。

阿部(健)五段「△5四歩という手が発見されてから、この戦型が見直されたという部分があります。▲6六歩と角の逃げ道を作れるのですが、玉のコビンが開いて気持ち悪い印象です。そう考えると、先手は早く▲2四歩から決戦に持ち込みたいかもしれません」

(梅)

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本局について、詳しくは週刊将棋2月11日号でも紹介されます。
併せて、お楽しみ下さい。


(週刊将棋2月4日号。一面を飾っているのは、渡辺明王将と郷田真隆九段によって争われている第64期王将戦七番勝負の第3局のニュース)

(梅)

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阿部(健)五段「早くも勝負所を迎えています。先手は▲1三歩成~▲2三とからの駒得を目指しています。先手に香が入ると▲8六香からの攻めが早いですからね。△5五歩▲6七角は入れるでしょう。後手は慌ただしい。以前にこの局面を考えた時は後手が△2六飛から指しやすい気がしたのですが、今見ると難しい勝負ですね」



(梅)

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阿部(健)五段「▲3九金と△2九飛成を受けると、△2七歩と垂らしたり△2八角と受けてきた駒を攻められてしまうんですね」

そこで先手は▲3八銀と引いて受け、後手が△2七歩と垂らしたところで昼食休憩に入った。

阿部(健)五段「先手は、受けて後手の攻めを少し重たくさせた上で、▲1三歩成からの攻めを間に合わせるつもりです。現局面は、まだいい勝負だと思います。先手は攻めが分かりやすいですが、後手は何か技が必要です」

再開後は、中盤のねじり合いがどうなるか注目だ。



(梅)