(勝利した上田女流三段)
上田女流三段「4→3戦法は予想された選択肢の一つで、角を打つあたりまではこれで行こうと考えていたのですが(29手目▲5六角)、ずっと形勢判断が分からなかったです。△7四歩(80手目)と桂を催促されたあたりも自信がありませんでした。意外とこちらに寄せがなく、勝ちを意識したのは▲4九香(107手目)と打ったあたりでした」
-「マイナビ女子オープンでは、第4期以来となる挑戦者決定戦進出です」
上田女流三段「相手の和田さんとは以前に練習将棋を指したことがあるのですが、彼女がプロになってからは初めての対局。新鮮な気持ちで頑張りたいと思います」

甲斐女流王位・倉敷藤花「4→3戦法は予定でした。こちらのと金攻めが間に合えば指せるかなと思っていたのですが、と金を捨てて(63手目▲3二と)4一に竜が来る手がいい手だと思いました。そこからはこちらの金銀が酷い格好なので……。終盤、桂を取ったあたり(82手目△7五歩)はよくなったとも思ったのですが、端攻めが思ったよりも厳しく対応が難しかったですね。△6四角と出る予定だったのですが(100手目)、本譜は予定変更で駄目にしてしまいました」

(終局直後は、頭を抱えるような素振りも見られた)
(梅)