[将棋]マイナビ女子オープンブログカテゴリー一覧|将棋情報局

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DSC_0408.JPGチャレンジマッチ、予選と行われてきた第8期マイナビ女子オープンも、いよいよ本戦に突入。
本日は、1回戦より山口恵梨子女流初段と伊藤沙恵奨励会1級による一戦をお届け致します。

両者は、公式戦においては初手合い。
今月9日に行われた抽選会で本戦のトーナメント表が決まった際、山口女流初段は「実は人生で初めて将棋を指した女の子が沙惠ちゃんで......。昔は東京の将棋会館に通っていて一緒に切磋琢磨していたのですが、いまやなんでこうなった? というほどになってしまいまして(笑)。(対戦できることを)すごくうれしく思っております」とインタビューで語っていました。

本日は、どのような戦いとなるのでしょうか。

棋譜・コメントは吟、ブログは梅が担当致します。
1日、どうぞ宜しくお願い致します。

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第8期マイナビ女子オープン本戦、▲山口恵梨子女流初段-△伊藤沙恵奨励会1級戦が開始されました。

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(本日の対局室)

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(恒例となっている、マイナビ女子オープンの掛け軸)

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(山口女流初段は、対局開始の20分前には対局室に入り下座で待っていた。伊藤奨励会1級は、開始10分前に入室。下座に置いてある山口女流初段の荷物を確認すると「私は上座に座れません」と語りかけ、簡単なやりとりの末に山口女流初段が上座となった)

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(対局開始時の山口女流初段)

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(対局開始時の伊藤奨励会1級)

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(山口女流初段)

序盤戦、三間飛車を採用した山口女流初段に対して、伊藤奨励会1級は△2四歩~△2五歩と角頭の歩を突いてからの△3二飛と相振り飛車にしました。(1図

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そこで、山口女流初段は「後手が伸ばしている2筋に隙あり」と判断。▲2八飛と戻して▲2六歩から反発する構えを見せますが、大人しくしている訳にはいかない伊藤奨励会1級も動きを見せ、本局は力戦形の将棋へと進みました。(2図)

新規棋譜18手.gif

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(伊藤奨励会1級)
新規棋譜22手.gif
22手目まで局面が進み、後手は1歩損ですが3筋~5筋の位を取ったことを主張にしています。
そして、未だ両者の玉は居玉のまま。
先手は「普通に玉を囲おうとすると、後手が取っている位が大きく不利な勝負」と見て、あまり玉は囲わず激しい戦いになる展開もありえるかもしれません。

中継室を訪れている棋士は、本局の進行を見て「序盤から凄いことになってるね。まだ、凄いとしか言いようがないよね」と感想を一言。

本局は、午前中からまったく前例のない激しい戦いとなっています。

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本局を戦っている山口女流初段は、今春に白百合女子大学を卒業。

卒業論文では「将棋由来の日常語」といった題材を扱い、その内容は日経経済新聞.comのコラムでも取り上げられている。
(※「コラム」の部分をクリックで、日経経済新聞.comサイト内の該当コラムにジャンプします)

中継室を訪れている棋士も、「確かに、将棋由来の日常語って探せば意外とあるのかもね。お隣の囲碁でも、『一目置く』や『駄目』とかはそうですよね」と興味を示している。

真剣勝負とはまた一味違った将棋の一面。
山口女流初段のコラムを読みながら、少し考えてみるのも面白いかもしれない。

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