[将棋]マイナビ女子オープンブログカテゴリー一覧|将棋情報局

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12時53分、加藤奨励会1級が対局室に戻る。12時55分、続いて里見女王が対局室に戻った。定刻の13時、対局再開を鈴木八段が告げる。手番の加藤奨励会1級は扇子を手に、ぐっと前のめりになって盤面を見つめた。

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陣屋で行われたタイトル戦は将棋と囲碁をあわせて300局以上にもなる。その中で歴史に残る出来事として有名なのが「陣屋事件」。昭和27年、木村義雄名人と升田幸三八段は陣屋で第1期王将戦第6局の対局を迎えようとしていた。当時の王将戦は規定により、3勝差がついた場合は半香落ち(平手と香落ちを交互で指す)の手合で指すことになっていた。第5局まで升田八段の4勝1敗、第6局は升田八段の香落ちである。

ところが対局当日になり、升田八段は陣屋の玄関に行ったものの誰も迎えに来ないため、憤慨して帰ってしまい「対局拒否」という騒動になった。しかし実際には迎えの者がいたという。「名人に香を引いて対局することが、名人の権威に傷をつける」と考えた升田八段が対局をしないために口実を作ったのではないか、という説もあるが、真相は今も多くを語られていない。この事件の一か月後、升田八段は陣屋を訪れ、「強がりが雪に轉(ころ)んで廻り見る」と揮毫した色紙を預けて帰ったという。

この事件以降、陣屋では玄関に陣太鼓を置き、来客があると太鼓を鳴らすようになった。

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現地では13時30分から大盤解説会が始まった。プロ棋士を間近に見ながら将棋の解説を楽しめるのが大盤解説の魅力だ。陣屋では別料金で温泉に入ることもできる。受付では「陣屋どら焼き」が売っていた。蒸した生地でこしあんを包んだ軽い味わいのお菓子だ。

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陣屋は、鎌倉時代に和田義盛公が別邸を建てたことに始まる。温泉地であったこと、弓矢の材料となる良質な竹が自生していたことが理由と考えられている。陣屋の館内には和田公の肖像画や、陣屋代々の当主が少しずつ収集してきた古美術品が展示されている。

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野月七段による観戦記は『週刊将棋』4月23日号に掲載される。また『将棋世界』にもレポートが掲載される。こちらもぜひチェックしていただきたい。

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