13時17分、先手は▲2五歩と合わせて仕掛けていった。
一気に突破を狙うという訳ではなく、桂を手持ちにすることによって次の攻めを組み立てていく狙いだ。
後手はこの▲2五同桂を△同桂と取ると、▲同銀△2四歩▲同銀△同銀▲同飛と銀まで交換になってしまい、守りが相当弱体化してしまう。ここは△2四歩と受けるのが筋だ。
先手が▲5四銀や▲4八飛からの突破を狙う中、後手も△7五歩と反撃に出ました。
▲同歩と取ると、△7六歩のタタキが厳しい一手。以下、▲同銀に△8四桂と進むと後手が駒得で指しやすいように見える局面です。
先手も引くに引けない状況。実戦はここから▲5四銀△7六歩と攻め合い、決戦に突入しました。