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12時35分頃の対局室には甲斐女流五段が戻っていた。伊藤女流三段は12時半頃までずっと盤の前で考えていたが、この時間は外していた。

37分頃に伊藤女流三段が入室。

再開が告げられても伊藤女流三段は動かなかった。



対局者の手元にはマイナビカップ。

(八雲)

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図は14時10分過ぎの局面です。
先手が攻めていますが、後手も反撃の味を見せつつ手厚く受けに回っており、互角の攻防が続いています。いま指された▲1五歩は、序盤の端の突き合いを生かした手。これでうまく攻めが続くようなら、甲斐女流五段の序盤の駆け引きが功を奏した形になります。

序盤の端の突き合いを生かすべく、端攻めに出た甲斐女流五段。

(八雲)

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図は15時過ぎの局面です。
先手が端を絡めた攻めで後手玉を乱しましたが、ここまで来ると後手がしのいだ印象です。駒割りは銀桂交換で先手駒得ながら、大駒を押さえ込まれて、香取りも残っていては、やや先手が苦しいと見られています。ただ、甲斐女流五段は図から▲1八香と冷静にかわしました。これがいい辛抱で、まだまだ形勢は微差。ここからが互いに底力を見せる勝負どころになりそうです。

手厚い指し回しで先手の攻めをしのいだ伊藤女流三段。

(八雲)

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時刻は16時を回りました。ここまでの消費時間は▲甲斐2時間50分、△伊藤2時間25分。図の局面で甲斐女流五段が時間を使っています。
盤上は後手が攻めを続けていますが、いま打った△7七歩で持ち駒を使い果たしました。ここで攻めが一段落すると、先手にも反撃のチャンスが回ってきそうです。ただ、先手は残り時間が少ないことが気がかりです。

【16時8分追記】
甲斐女流五段は、持ち時間を使い切ったところで、図から▲8七銀とかわしました。

(八雲)

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後手が鋭く踏み込んだことで、局面は一気に最終盤に入っています。どちらも後には引けない展開で、後手の攻めが決まるかどうかの勝負です。

(八雲)