時刻は14時を回り、49手目▲３六銀まで進んでいます。３筋に歩を合わせて援軍を送ろうとする加藤結女流初段に対し、里見香女流四冠は△２五歩～△２六歩と、２筋の歩を伸ばして反発しました。図の▲３六銀は△２七歩成のと金作りを防いだ一手ですが、それでも△２七歩成▲同銀と捨てて△４五銀▲同歩△４六桂で飛車金の両取りをかける筋があり、この局面で後手の技が決まれば、はっきりと形勢に差がつきそうです。

▲３六銀までの消費時間は▲加藤女流初段１時間49分、△里見女流四冠１時間30分です。

（夏芽）

時刻は15時を回りました。図の55手目▲２八歩は加藤女流初段の辛抱の一手ですが、先手は歩切れになり、攻め続けることが難しくなってきたようです。残り時間も40分と少なくなってきました。加藤女流初段は、ここから巻き返せるでしょうか。

（加藤女流初段は残り時間が少なくなってきた）

（夏芽）

15時50分現在、局面は68手目△３七歩成まで進みました。先手が▲３五銀と突撃したタイミングで、里見香女流四冠が反撃に出ています。飛車の取り合いになりましたが、先手は２二の馬取りと３五の銀取りが残っており、後手の駒得がさらに広がりそうです。

残り時間は▲加藤結女流初段15分、△里見女流四冠35分です。

（夏芽）

局面は80手目△９八銀まで進みました。互いに相手玉を目指した終盤戦ですが、依然、攻め駒が豊富な後手に分がある展開のようです。加藤結女流初段は残り５分を切りました。

（夏芽）

▲加藤結－△里見香戦は、100手で里見女流四冠が勝ちました。終局時刻は16時48分。消費時間は▲加藤女流初段３時間０分、△里見女流四冠２時間59分（チェスクロック使用）。

勝った里見女流四冠は、次戦で塚田恵梨花女流初段と対戦します。

（夏芽）