(勝った加藤女流王座)
(敗れた上田女流三段)
■加藤女流王座
―― 一局を振り返って、いかがだったでしょうか
経験したことある形だったのですけど、力戦なので方針がわからなかったです。全体的にうまくさせなかった。ずっと苦しかったと思います。
―― 逆転を意識したのは
うーん......最後までわからなかったのですが。流れが変わったと思うのは、最後に△6六馬とひきつけたところです。そこまで自信がないというか、もたれて指しているので。自信がなかったです。
―― 2回戦は矢内理絵子女流四段とです。抱負をお願いします。
矢内先生とは公式戦で初対局です。本局は苦しい将棋だったので、2回戦ではもっと力が出せたらいいです。
■上田女流三段
―― 一局を振り返って、いかがだったでしょうか。
私の予想していなかった戦型だったんですけど、▲4五角と打ったあたりでよくできそうな気がしました。この角が死なないなら、相手がまとめるのも大変かなと。△7六角に▲3九金が変でしたか。ただ▲5八歩も打ちにくいので......。あの辺りは何かないかと思っていました。
――これでリターンマッチができなくなりました。
あまり気にしていませんでした。次は久しぶりに一斉予選からですが、新たな気持ちで頑張れたらと思います。
(紋蛇)
136手で加藤女流王座が制し、2回戦進出を決めた。終局は17時ちょうど。消費時間は▲上田3時間、△加藤2時間54分。
図は△3七銀からの詰めろがかかっていますが、▲8二銀△同金▲同竜△同玉▲8八飛と抜く手がありました。
後手が失敗したようですが、△8三歩▲4八飛の局面で手番を握っているのが大きい。そこでうまく局面をまとめられるかどうかとみられています。
(紋蛇)
先手玉に詰めろがかかるかどうかの攻防が続いています。筋は△3九飛成で、▲同銀には△6六馬、▲同玉には△7五馬や△6六馬でどうか。後手は二枚の馬を詰めろで使いたいところです。
(紋蛇)