[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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16時45分過ぎ、持ち時間は里見女王が残り14分、加藤奨励会1級が12分。持ち時間がなくなると、以降は1手1分未満で指さなければならない。盤上では加藤奨励会1級が攻め込み里見女王が辛抱する展開が続いていたが、加藤奨励会1級が決めきれなかったことで、控室では「粘りがいのある局面になった」「逆転模様では」との評判だ。攻めをしのいだ里見女王には反撃に転じる余裕が出てきた。控室に映る対局室カメラの映像では、両者前傾姿勢になって盤に向かっている。

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2014-04-15a.png本局は里見女王の先手番で対局が始まった。里見女王は飛車を5筋に振る中飛車に構える。後手の加藤奨励会1級は飛車を動かさずに戦う居飛車。玉を同じ側に持っていく「対抗形」と呼ばれる戦いになった。図の局面は先手玉が銀冠、後手玉が穴熊と堅い囲いに収まっていて、こうなると比較的じっくり戦う展開になりやすい。

2014-04-15b.png先に動いたのは加藤奨励会1級。飛車と角をうまく使い、飛車を成り込んで香を取ることに成功した。このように駒を取って駒得になると戦力に差がつくので、返し技の用意がないと形勢が開きやすい。

2014-04-15d.png里見女王は駒を自陣に投入し、歩を盾にして辛抱を続ける。苦しい戦いだ。

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(控室で検討する女流棋士。左から上田女流三段、伊藤明日香女流初段、山田久美女流三段)


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■トトロの楠(くすのき)

映画監督の宮﨑駿氏は、幼少時代、陣屋で過ごしていた事がありました。映画には、ここ陣屋で遊んでいた思い出もモチーフになっているそうです。入口を抜けて右手にある「トトロの木」と呼ばれる大きな楠の木を見上げれば、物語に入り込んだような気分が味わえるかもしれません。

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■蛍

5月下旬~6月にかけて、庭園内にある小川のほとりには、蛍が飛び交います。その淡くほのかな光と同じように、蛍を見る事が出来る期間もとても短いものです。昔から陣屋に生息し、毎年大切に育てている蛍の子孫たち。見かけたら、そっと見守ってあげて下さい。

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■沢蟹

沢蟹は、陣屋の自然に宿る小さな生き物のひとつ。きれいな沢にしかすむ事が出来ず、水質の指標生物になっています。日中は石の下に隠れている事が多いですが、雨の日や、餌を食べているときなどには姿を見かけることができるかもしれません。

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15時を回り、対局室におやつが運ばれた。里見女王はショートケーキとホットコーヒー、加藤奨励会1級はフルーツ盛り合わせとグレープフルーツジュース。

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野月七段による観戦記は『週刊将棋』4月23日号に掲載される。また『将棋世界』にもレポートが掲載される。こちらもぜひチェックしていただきたい。

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