(まだ対局の興奮冷めやらぬ対局室)
―― 一局を振り返っていかがだったでしょうか。
加藤 割とうまく指せたかなと思います。
―― 作戦勝ちの局面というのは具体的にどの辺りなのでしょうか。
加藤 あまり作戦勝ちとまでは思っていなくて、△5四銀と出られた辺りも攻め込まれてしまうのではないかと悲観していたのですが。そこで▲5七角と我慢できたのが良かったのかなと思います。
―― ▲5七角以降で優勢を意識したところは。
加藤 最後まで分からなかったのですが、▲6四歩が打てて勝ちを意識しました。
―― 第4局の意気込みをお願いします。
加藤 第4局も力が出し切れるように頑張ります。
―― 一局を振り返っていかがだったでしょうか。
里見 ▲5七角と上がられたところで、もっと何かなかったかなというのがありまして、ちょっと飛車を取られてからは苦しいと思いました。最後ももうちょっと頑張らなければいけなかったかなと思います。
―― 苦しくなりましたが第4局以降の意気込みをお願いします。
里見 次は関西の将棋会館であるので、気持ちを切り替えて、自分の力を出せるようにコンディションを整えて臨みたいと思います。
(吟)
里見香奈女王に加藤桃子奨励会1級が挑戦する第7期マイナビ女子オープン五番勝負第3局は17時0分、87手で加藤奨励会1級の勝ちとなりました。消費時間は▲加藤2時間51分、△里見3時間。
加藤奨励会1級が鋭い攻めを決めて、里見女王をカド番に追い込みました。
(銀杏)
(銀杏)
▲5二とと加藤奨励会1級が金を取った局面。△同銀に▲5一金と打つ手が厳しいといわれている。大盤解説を行っていた立会人の深浦九段も終局近しとみて青野九段とバトンタッチして戻ってきた。
(吟)