甲斐倉敷藤花は１～３筋が凝り形となっていますが、上図は凝り形には触らずに△７三桂～△８四歩と進め、▲６八金寄までの局面。△２二飛と歩を払うと▲２五歩（参考図）が痛打になります。△２五同銀なら▲３三銀成と殺到して先手よし、△２五同桂には▲４三銀不成が飛車金両取りです。
そこで甲斐倉敷藤花は△７五歩と突き出しました。残り時間は▲里見54分、△甲斐23分。
（甲斐倉敷藤花は凝り形を残す順で辛抱した。玉頭方面で勝負したい）
（飛龍）
棋士室に藤原直哉七段が来訪しました。本日は２階の道場でアドバイザー棋士を務めています。本局解説の西川和宏五段とは新旧奨励会幹事の間柄。話題も奨励会についてのことのようでした。
（左：藤原直哉七段、右：西川和宏五段）
（掲示板にはアドバイザー棋士の告知）
（飛龍）
図は14時40分頃の局面。後手の５四角は負担になりつつあり、先手が６六に打った角は働きそう。先手、里見女流三冠の模様がよいと見られています。▲５五銀までの消費時間は▲里見１時間52分、△甲斐１時間48分。
（里見女流三冠はペースをつかむ）
（飛龍）
図は▲５六歩に対して２二の飛車を△３二飛と寄ったところ。▲５六歩は次に▲５五歩△３二角▲３六飛と、歩を取り払う狙いがあり、△３二飛で３六の歩にヒモをつけました。棋士室では先手を持ちたいという声が上がっています。△３二飛までの消費時間は両者ともに１時間36分。
（飛龍）