[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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図の局面で熊倉が投了を告げた。予想外の終局に、関係者が慌てて対局室へ向かった。投了図では次に△2七銀▲同銀△3七金という攻めがあるが、先手に適当な受けはない。終局時刻は16時34分、消費時間は▲熊倉3時間、△矢内2時間32分。
矢内女流四段の終始落ち着いた指し回しが光る一局だった。これで矢内女流四段は準決勝へと駒を進め、挑戦者決定戦進出を上田初美女流二段と争うことになる。

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(淡い空に月がかかる頃、対局はぷっつりと糸が切れたように終局した)

(文)

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図は16時頃の局面。パタパタと駒の入れ替わりがあり、矢内女流四段が△6九飛と金の両取りに打ち下ろしたところだ。熊倉女流初段は▲3八銀と受け、以下△3二銀▲7二飛と進んだ。

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控室を訪れた勝又六段、「△3二銀がいい手か。▲7二飛には△6二金と打って。▲7一飛成△6六飛成は金得。この金得はさすがに大きいですよねえ」と局面を見る。そして控室を去った。
ところが実戦は△4一銀▲7三飛成△4二金▲1四歩△同歩▲1三歩と進行。矢内女流四段は駒損かつ後手を引く順を選んだ。△6二金には何か不安な手があったのだろうか? ただ後手には△2四桂という切り札があり、若干だが後手指しやすいと見られている。先手はギリギリで均衡を保っている印象だ。
熊倉女流初段はここがチャンスとばかり端攻めを敢行。▲1三歩で持ち時間を使い切り、一分将棋になった。

(文)

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図は15時35分頃の局面。熊倉女流初段は▲7七金と打ち、5六の飛車の包囲網を解きにいった。▲7八歩で土台を作り、▲7七金で飛車の発射台を作る。押さえ込まれそうだった飛車が、次に▲6六飛で一気に働いてきそうだ。ここへ来て、先手の視界が開けてきた感がある。矢内女流四段はここで時間を使い考えている。
「後手にいい手がありそうな気がします。ここは腰を落として考えたいですね。あ、もう落としてるのか」とは、控室を訪れた片上大輔六段。「▲7八歩~▲7七金はいい手だと思います。いい勝負ですね」と語った。

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(片上大輔六段)

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(陽が傾いてきた。空にはぼんやりと飛行船が浮かんでいる)

(文)

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15時10分頃、控室に、他棋戦対局中の勝又清和六段が来訪。モニタを見ながら「どうしてこうなったの?」といぶかしがったり、「いやーもう疲れちゃったよ」とぼやいたり。気分転換をすることで、疲れた頭をリフレッシュしているようだ。

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(文)

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(文)