第16期マイナビ女子オープンはいよいよ挑戦者決定戦を迎えました。本戦を勝ち上がった甲斐智美女流五段と加藤桃子女流三段が、西山朋佳女王への挑戦権を争います。甲斐女流五段は第３期の女王、加藤桃女流三段は第７期から第10期までの女王で、女王経験者同士の戦いです。
対局は３月３日（金）、東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各３時間（チェスクロック使用）、使いきると１手60秒の秒読み。先後は振り駒で決定します。

中継は棋譜コメントを独楽、本ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

（勝機を逃さずに相手玉を寄せきった加藤桃女流三段）

（敗れた香川女流四段）




（睡蓮）

西山朋佳女王への挑戦を目指す、第16期マイナビ女子オープン本戦準決勝の▲加藤桃子女流三段－△香川愛生女流四段戦は、14時47分に89手で加藤桃女流三段の勝ちとなりました。消費時間は▲加藤２時間２分、△香川２時間３分。
勝った加藤桃女流三段は挑戦者決定戦に進出して、甲斐智美女流五段と対戦します。
（銀杏）

図は14時40分過ぎの局面。加藤桃女流三段が寄せに出ており、香川女流四段の玉は持ちこたえられそうにありません。▲７五馬が▲７二桂成以下の詰めろで、受けにくいです。形勢は加藤桃女流三段が勝勢になりました。


（加藤桃女流三段）

（睡蓮）

図は13時50分頃の局面です。香川女流四段が▲７三角の打ち込みを恐れずに△２七飛成と竜を作る順を選びましたが、△９二玉とかわしたここは（１）▲８四桂△８三玉▲９一角成や（２）▲９三角成△同玉▲８四角成など、複数の有力そうな攻め筋が見えます。加藤桃女流三段にチャンスがきていそうです。


（加藤桃女流三段）

（睡蓮）