時刻は14時30分、伊藤女流三段が歩頭に桂を放ちました。これがスピードアップの手筋で、△６七金▲同金△８八竜▲同玉△８七銀以下の詰めろになっています。図の△７五桂に▲同歩なら、△同歩で詰めろが続く形です。伊藤女流三段が挑戦に近づいているようです。

（玉響）
 

図は13時20分頃の局面。伊藤女流三段が１五に金を打ったところです。部分的には重たい金打ちですが、▲２八飛に△３六馬と金をタダで取ることができます。現状は後手が優位に立っているといえそうです。



（玉響）
 

12時40分、対局が再開されました。


（伊藤女流三段は再開後、すぐに△３五歩を着手した）







（玉響）

12時、この局面で伊藤女流三段が19分使って昼食休憩に入りました。消費時間は☗塚田59分、☖伊藤１時間０分。昼食の注文は両者ともにありませんでした。対局は12時40分に再開されます。


（昼食休憩時の特別対局室。伊藤女流三段はすぐに席を離れず、考えていた）

（玉響）

両者の過去の対戦は１局のみで、伊藤女流三段が制しています。その対局は2017年10月に行われた第11期マイナビ女子オープン本戦１回戦でした。

伊藤女流三段はタイトル戦に７回登場した実績がありますが、本棋戦で挑戦者決定戦まで進出したのは今期が初めてです。対する塚田女流初段は挑戦者決定戦自体が初の舞台。もし挑戦権を獲得すれば、「タイトル挑戦」の昇段規定を満たして女流二段に昇段します。

（玉響）