第14期マイナビ女子オープンは、いよいよ挑戦者決定戦を迎えました。決勝の舞台まで勝ち上がったのは伊藤沙恵女流三段と塚田恵梨花女流初段。本局の勝者が西山朋佳女王への挑戦権を獲得します。
対局は３月15日（月）10時から、東京・将棋会館「特別対局室」にて行われます。持ち時間は各３時間（チェスクロック使用）。使いきると１手60秒未満の秒読みとなります。先後は振り駒によって決定されます。

【主催：株式会社マイナビ】
https://www.mynavi.jp/
【本戦トーナメント表】
https://www.shogi.or.jp/match/mynavi/14/honsen.html
【棋譜中継ページ】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/14/mynavi202103150101.html

本局の中継は、棋譜・コメントを八雲、中継ブログを玉響が担当します。よろしくお願いいたします。

（玉響）

（9時47分、伊藤女流三段が先に入室した）

（１分ほどして塚田女流初段も姿を見せた）


（伊藤女流三段）


（塚田女流初段）


（振り駒は伊藤女流三段の振り歩先で行われ、「と金」が５枚。塚田女流初段の先手番がきまった）

（玉響）
 

（先手番の塚田女流初段）


（後手番の伊藤女流三段）


（初手▲２六歩を着手する塚田女流初段）


（６手目△３三角を着手する伊藤女流三段）





（玉響）
 

上図は５六の銀を６五に上がった局面。塚田女流初段が攻勢を採り、この手を境に局面が動き出しました。

こちらは11時40分頃の局面です。先手の攻め、後手の受けという構図になりました。△６二飛と寄られると角の逃げ場所がないですが、▲４三角成△同銀▲４五桂で先手の攻めが続く形です。



（玉響）

両者の過去の対戦は１局のみで、伊藤女流三段が制しています。その対局は2017年10月に行われた第11期マイナビ女子オープン本戦１回戦でした。

伊藤女流三段はタイトル戦に７回登場した実績がありますが、本棋戦で挑戦者決定戦まで進出したのは今期が初めてです。対する塚田女流初段は挑戦者決定戦自体が初の舞台。もし挑戦権を獲得すれば、「タイトル挑戦」の昇段規定を満たして女流二段に昇段します。

（玉響）