(伊藤女流三段。快勝というべき内容だった)
――序盤はいかがでしたか。
伊藤 序盤はあまり想定していない形になりました。▲6五桂は指してみたかったのですが、ギリギリの戦いになった感じになって、よくわかりませんでした。
――ギリギリというのは具体的にはどのような。
伊藤 寄せが微妙だったというか、もっと手堅く、いい寄せがあると思ったのですが、見つからなくて。
――勝ちになった局面はどのあたりですか。
伊藤 最後の形で後手の受けが難しくなったのかなと。本当に最後のほうです。
――第5局の向けての抱負をお願いします。
伊藤 最終局までいけたのはよかったと思います。しっかりと体調を整えて臨みたいと思います。
(西山女王は攻めの手番がこなかった)
――序盤はいかがでしたか。
西山 相当に突っ張った手を選んできたと思うのですけど、最初の金を上がったところで素直に香を取っておけば互角以上はあったかなと思います。(24手目△5二金右に代えて△9九角成)
――それ以降は苦しい展開でしょうか。
西山 何も主張がないうえに1歩損だったので、相当に勝てない将棋でした。
――第5局の向けての抱負をお願いします。
西山 昨年に続いてのフルセット。悔いなく指せればと思います。
(インタビュー後の感想戦は短時間で終わった)
(牛蒡)