▲鈴木-△伊藤戦は、伊藤女流三段が4手目に△4四歩と突いて力戦形に誘導しました。両者は先月、第47期岡田美術館杯女流名人戦女流名人リーグで対戦したばかり。しかも▲6七金と上がった局面は、そのときの対局と同一です。先後も同じで、結果は鈴木女流三段が制しました。当時の伊藤女流三段は、A図で△5三銀右としましたが、本譜は△6四歩と変化しています。以下▲3七桂△6五歩と進んでB図。
B図は10時26分の局面。▲6五同歩に△8五桂と跳ねて、後手は端に狙いをつけました。△4五歩を切り札にしています。
(鈴木女流三段は三手角と高美濃囲いを組み合わせて戦う)
(伊藤女流三段は自身が得意とする作戦を採用した)
(玉響)
甲斐女流五段の本棋戦成績は34勝16敗(0.680)。五番勝負登場3回。第3期の女王。予選からの参加は今期で6回目。第1期から続く本戦進出の連続記録を継続しています。
渡辺女流初段の本棋戦成績は7勝11敗(0.389)。今期が初めての予選突破でした。本局に勝ってベスト4入りとなれば、第3期リコー杯女流王座戦(2013年)と第5回YAMADA女流チャレンジ杯(2019年)に続いて3回目となります。
対戦成績は甲斐女流五段の2勝0敗です。戦型はいずれも甲斐女流五段の中飛車でした。
・2017/03/10 第44期岡田美術館杯女流名人戦予選 80手で後手勝ち
・2018/12/06 第41期女流王将戦予選 125手で先手勝ち
(牛蒡)