2018.03.06
新刊案内『これだけで勝てる 将棋 終盤のコツ』 ゼット、ロケット、ヘルメット・・・パターンをたくさん覚えて勝率アップ!
大平武洋六段の人気シリーズ「これだけで勝てる」シリーズにニュータイトルが加わります。『これだけで勝てる 将棋 終盤のコツ』の紹介です。
皆様こんにちは。将棋情報局です。
今回は、大平武洋六段による人気シリーズ「これだけで勝てる」シリーズ最新刊『これだけで勝てる 将棋 終盤のコツ』を紹介いたします。
同シリーズ既刊は、「四間飛車」「ゴキゲン中飛車」「三間飛車」「石田流」「相振り飛車」「角交換振り飛車」と、戦型別にまとめられていました。
「終盤のコツ」はどんな本なのか。まずはまえがきと目次をご覧ください。
本書は初段を目指す方へ向けた「終盤のコツ」の本です。
定跡書ではなく、今までの格言や筆者が考えた新たな指針を覚えてもらって、上達に役立てていただきたいと思います。
将棋で勝敗が決まるのはほとんどが終盤戦で、どんなに大きなリードがあっても簡単に負けてしまうのが、将棋というゲームの特徴と言えるでしょう。
そんな難しい終盤ですが、まず基本を押さえておけば、勝率は面白いように上がります。
同じ段級の人でも、序盤がうまい人よりも終盤に強い人の方が全体的な勝率や伸びしろ面でも勝っていると思うので、まず終盤の基本を身に付けることをオススメします。
終盤戦での逆転負けが将棋で一番悔しいことだと思うので、それを少しずつでも減らしていけるようにしてもらうのが本書の役目です。
平成30年3月 大平 武洋
なるほど。本書は、終盤におけるスキル、パターン(=コツ)がたくさん詰まった本、といえそうです。
優勢だったはずなのに、終盤で指し方がわからなかったり、間違えて逆転負けをするのは、つらい。疲れる。とてもさびしい。
自分はもしかして人間として無価値なのではないかとさえ感じてしまう。
逆に、終盤での逆転勝ちは、とてもうれしい。目の前に相手がいなかったら飛び上がって喜んでしまうだろう。
自分はもしかして全知全能の神なのではないかとさえ感じてしまう。
(※本当に飛び上がるのはマナー違反です)
ならば本書は、将棋を通じて精神状態を良好にするコツがたくさん詰まった本、と言い換えることができるかも知れません。
☆
ではいよいよ、大平六段直伝の「コツ」をいくつか紹介してゆきましょう。
キーワードは「ゼット・ロケット・ヘルメット」。
将棋用語とは思えない単語が並びましたが、この呪文をマスターすれば勝率ちょっとアップ、本書の「コツ」を全部覚えれば勝率大幅アップ! です。
問題形式にしましたので、挑戦してみてください。解答はページ下のほうにまとめました。
①ゼット~絶対に詰まない形を作る
守りという感じではないかもしれませんが、自玉を絶対に詰まない形(以下ゼットと言います)にするのも、終盤で有力な手です。一口にゼットと言ってもいろいろな形があって、中には条件付きのものもあります。(本書より)
自玉が詰まされるまでにたった1手の余裕を得ることができれば、相手玉に必至を掛けて勝ち! という状況が終盤ではよく出てきます。その「1手の余裕を得る」テクニックを本書でつけてください。下図が例題です。どうすれば良いでしょうか。?
②ロケット~香車は重ねて使う
香車はタテにいくつでも進める駒で、使い方によっては飛車に匹敵する威力を発揮することもあります。飛車と同じ威力を出せれば、相手に渡しても香車なので、かなり有利に戦えます。そんな香車のうまい使い方ですが「足し算」と言われる一点狙いが効果的です。(中略)香車をタテに並べることを「ロケット」と言ったりします。(本書より)
説明を読んでしまえばどこかで香を重ね打ちするんだな、ということはわかってしまいますが、正しい手順は??? ▲1四歩? ▲1三桂成? それともいきなり▲1八香打?
③ヘルメット~歩の王手を防ぐ鉄の守り
次に△8七歩と打たれると▲同玉は△8九龍、▲同金は△6七龍があって、先手困ります。▲6八金引も△8七歩が厳しいので、先手が困っているようですが・・・(本書より)
やっかいな玉頭へのたたきを防ぐ鉄の守りは?
解答編
①ゼット…正解:▲4九香
解説はこちらです。
※おまけ 2016年10月26日「新刊案内「Zの法則 ~絶対詰まない終盤の奥義~」 ~ゼットってなぁに?~」
②ロケット…正解:▲1四歩
解説はこちらです。
次ページにはこの続きの解説があり、△2二金上▲1七香打で下図。これは「穴熊涙目の図」ですね・・・おそろしや、香ロケット。
※おまけ 2015年10月21日「HiBiKiのBot 激指と遊んでみた」※HiBiKiはサービスを終了しています。
③ヘルメット…正解:▲8七銀
解説はこちらです。
※おまけ 2017年12月12日「永瀬拓矢七段直伝!「負けない将棋」の極意とは?」ヘルメット合戦勃発!
本書の特徴としてもうひとつ特筆すべきは、上の解説ページのように、局面図の大半が部分図であること。
局面全体を見るとごちゃごちゃしてよくわからなくなってしまうこともありますが、本書はそういったストレスがなく、スイスイと「終盤のコツ」を吸収することができます。
終盤力のアップに最適な1冊、詳細ページ・ご購入は>>こちら<<からどうぞ。
数量限定の大平六段サイン本も、あとわずかですが残っているようです(3月6日17時現在)。
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