2016.09.16
Web広告のプロを目指そう
Chapter1 Webマーケティングに関わるすべての人たちへ
Webでモノが売れない、サービスの申し込みが増えない。そんな悩みを持つWeb担当者やマーケターの方へ、「売れない理由」から売れる仕組み作りを紐解いていきます。そして、その売れる仕組みを作れる人材になるためのスキルは何なのか、分かりやすく解説していきます。
Web広告のプロとは?
本書は、「Webでモノが売れる仕組みを作る方法」をWeb広告を中心にとらえた上で、筆者なりの解説をしていく本です。「Web広告のプロ」とは、Webでモノが売れる仕組みを設計でき、数ある売れる仕組みの要素の中で、Web広告に特化した人のことだと、筆者は考えています。
今回定義するWeb広告のプロは、運用のプロではなく企業の利益を出し続けるために、Web広告の役割を明確に理解したうえで、Webでモノが売れる仕組みを作り・運用し続けられる人です。決められた予算で広告運用をする人ではありません。Web広告でビジネスを最大化できる人です。
オペレーターにならないために
それぞれの広告を上手に運用できたとしても、その広告によってビジネス全体がどう変わるのかを把握できなければ、それは広告のオペレータでしかありません。今後、人工知能にとって代わられる仕事になってしまうかもしれません。
Web広告のプロになるのは、なかなかハードルが高そうですね。Web広告にかぎらず、時代の代わりやテクノロジーの進化などにより、学ばなければならないスキルは常に増えています。では具体的に何をすれば、プロだと胸を張っていえるようになるのか、それをスキルセットとして次の項目で紹介していきます。
具体的なWeb広告プロとしてのスキル
Web広告のプロとして必要なスキルとは何でしょうか? マーケターの方や、Web担当者、広告代理店の方とその話をすると、やけに「技術」の話ばかりに目がいっている気がします。
様々な広告を技術面から理解し、管理画面の使い方を知り、実際に運用し成果を出す。ただそれだけに目がいってしまうと、2つの大切な視点が欠けてしまいます。Web広告を本質から理解し、プロとして胸を張るためには2つの側面からスキルを会得していかなければなりません。
2つのスキルをさらに2つずつに分解し、計4つのスキルを挙げました。これが、Web広告における必須なスキルです。
前述の「管理画面の使い方」や「運用の方法」は、「技術スキル」の「各広告手法の理解」ですね。このスキルだけに目が行きがちですが、広告全体を見ること、そしてユーザーを見ることができなければ、ある一定のスキルレベルで成長が止まります。
手段・手法で良し悪しを判断しない
ユーザー行動を理解するスキルの重要性は不変です。トレンドや思考の変化はあるものの、極端にいえば、ユーザーはお金を払う・時間を使う以上の便益をその商品に感じれば買うし、感じなければ買わない。それは不変であり、それゆえ、ユーザー理解のスキルの重要性は不変なのです。
しかし、前述の通り、広告手法の理解にばかり目がいってしまい、限られた手法の中でどうにかしようとして行き詰まってしまいがちです。よく、広告運用担当の方から聞く「○○広告は効果が悪い」「○○広告はトレンドだから、競合がいないうちにやったほうがいい」という、手法ばかりに目がいってしまう会話が生まれてしまうのはそのせいですね。ユーザーの理解ができていないから、手法の良し悪しだけで判断してしまうのです。
Chapter2以降、Webプロモーションの全体設計や効果改善、各広告手法の成功法を説明していきます。本書を読み進めていくにあたり、分からない言葉や用語がある場合は本の最後に索引がありますので、確認しながら読み進めてみてください。
基礎から学ぶWeb広告の成功法則
著者:本間和城
価格:2,462円
発売日:2016年8月1日