ARで動く写真を簡単印刷 未来感溢れるモバイルプリンタ|MacFan

プロダクト&リリース iなmono HARDWARE

ARで動く写真を簡単印刷 未来感溢れるモバイルプリンタ

文●らいら

●注目のハードウェアをピックアップ!「Lifeprint」

ハリポタの世界が現実に!?

魔法使いの世界を描いた大人気ファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズに、『日刊予言者新聞』という新聞が登場します。人間界と同じく紙に印刷されている新聞なのですが、“魔法によって”記事内の写真が映像のように動くのが特徴です。同作の映画でもその様子が忠実に再現されており、「CGがすごい!」と子どもながらに感動したのを今でも覚えています。

しかし今や、画期的なモバイルプリンタ「ライフプリント(Lifeprint)」によって、その魔法が誰にでも使えるようになってしまいました!

無粋ながら先に種明かしをしてしまいますと、「ハイパーフォト(Hyperphoto)」と呼ばれるこの動く写真の正体は、AR(仮想現実)技術によるもの。まずは専用アプリを使って、画像と動画を組み合わせたAR写真をプリントアウトします。そのあと印刷した写真を専用アプリのビューモードでのぞくと、iPhoneの画面越しに動画が再生されるという仕組みです。

ハリー・ポッターが大ブームだったあの頃、もしすでに本製品が存在していたのなら、学級新聞の写真は絶対ライフプリントで印刷しただろうなぁと妄想してしまいました。

 

無駄を排除したシンプルなボディ

電源ボタンは側面に配置。ボタンを長押しして起動したあと、iPhoneとブルートゥースでペアリングして使います。用紙は上蓋をスライドさせてセット。手軽に持ち運べるのがうれしいですね。

 

アプリから簡単印刷

専用アプリから動画を選択し、プリントしたいカットを指定して印刷します。用紙は専用のZINKフォトペーパーを使うため、インクの交換が不要。名刺よりひと回り小さいサイズの写真が約30秒でプリントアウトされます。

 

 

アイデアは無限大

本製品を使えば、写真のシェアもこれまでとは一味違った新鮮な体験になります。結婚祝いに贈るフォトアルバムのメッセージを動画にしたり、旅行先で撮ったタイムラプス動画をAR写真にしたりと、アイデアは無限に広がりそう。iPhoneのライブフォト(Live Photos)で撮った子どもの動きも、そのまま残せます。

再生できる動画の長さは最大15秒ですが、動画は専用アプリ上でトリミング可能で、さまざまな加工やエフェクトを使った編集もOKです。また、印刷用紙の裏側はシール状になっており、手紙などに貼って楽しむこともできます。特別な思い出をリッチに残したいシチュエーションで活躍しそうな1台ですね。

ARといえば、スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」やお菓子のおまけカードなどでよく使われている技術ですが、このライフプリントを使えば、個人でも簡単にAR写真を作成できます。2017年はARがもっと生活に浸透する1年になるかもしれませんね。

 

iPhoneをかざして動画を再生

カメラロールの動画以外にも、フェイスブックやインスタグラム、ツイッターなど動画をプリントアウトできます。スナップチャットやスノウの動画は、いったんカメラロールに保存すれば印刷可能です。

 

[SPEC]
【発売】FOX 【価格】1万8792円 【Size】127(W)×25(H)×76(D)mm 【URL】http://lifeprintphotos.jp

 

【その他スペック】
【重量】200g 【備考】H 200g G 接続方式:ブルートゥース、印刷可能枚数(フル充電時):約20枚、フォトペーパーサイズ:50 × 76 mm、フル充電所要時間:1時間、1枚あたりのプリント時間:30秒、動画上限時間:15秒、給紙可能枚数:10枚、印刷方式:ZINK Zero Ink Printing技術

 

 

私が紹介します!
らいら

WWDC16現地組ライター。ときめくデザインを愛する。@lyrahm