2016.03.19
知れば知るほど奥深いEl Capitanの仕組みを解き明かす
一味違うOS Xの復元
「復元」は、OS X10・7ライオンから用意された機能で、OS Xをインストールしたディスクの最後のほうに用意された隠しパーティションに「Recovery HD」という、いわば「ミニOS X」を配置し、システムトラブル時のトラブルシュートや再インストールを円滑に行うというものです。
この仕組み自体は、当時、特別新しいというわけではありません。ディスクの最後に隠しパーティションを作成、トラブルシューティング用のシステムを入れておくという仕組みは古くから存在しており、それこそ2000年前後のウィンドウズのノートPCですでに実例があります。
Aから始まった起動問題
2008年頃までは、OS Xの再インストールは外付けのメディアを接続して行うのが主流でした。インストール用の光学式メディア(CDやDVD)から起動できるのはもちろん、内蔵、外付け、どちらのストレージ(HDDやSSD)からも起動できるほか、速度的な問題はありますが、インストールできるだけの容量があればUSBメモリからも起動したのです。