ディスクユーティリティはどこがどう変わったの?どうして新しくなったの?|MacFan

レクチャー macOSのシンソウ

ディスクユーティリティはどこがどう変わったの?どうして新しくなったの?

文●千種菊理

知れば知るほど奥深いヨセミテの仕組みを解き明かす

エルキャピタンで大刷新

「ディスクユーティリティ」はOS Xの最初期から存在するソフトで、内蔵ディスクや外付けのハードディスク、SSD、USBメモリといったストレージデバイスの管理に加え、ディスクイメージファイルの作成や管理、CDやDVDの書き込みまでをもサポートした、ディスクに関する「何でも屋」です。そんなディスクユーティリティに、OS Xエルキャピタンより、大幅な刷新が行われました。

最大の変更点は、なんといっても見た目が大幅に変わったこと。ひと目見るだけで、まったく違うのがわかるはずです。2001年リリースのOS X10・0から続いてきたUIが変わったのですから、大事件といえるでしょう。

一方、機能数を見てみると、実際のところ、細かく減っています。たとえば、ディスクのアクセス権の検証や修正といった機能はなくなりました。これは、エルキャピタンに組み込まれた「System Integrity Protection(SIP、直訳=システム統合防御)」により、そもそもシステムを書き換えることが不可能になったので、アクセス権が勝手に書き換えられて不都合を起こすことがあり得なくなったためです。

そのほか、GUIDパーティションテーブルでない場合はパーティションの変更が表示されなくなり、初期化が必須となったことなどが主な変更点です。

 

ヨセミテまでのディスクユーティリティ

多機能で便利な一方、マスター・ブート・レコードでも一見パーティションが操作できるように見えます。これを編集し、[適用]すると中のファイルはすべて消えてしまいます。注意書きもありますし、パーティションが何かわかる人には自明のことなのですが、フールプルーフとは言い難かったです。




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