iPhoneへの着信をMacに通知!|MacFan

レクチャー Macの媚薬

 

iPhoneへの着信をMacに通知!

文●栗原亮

iPhoneのプッシュ通知をチェックするたびに視線を移動すると、集中力を妨げてしまいます。そこで、通知を受け取りつつ作業に集中する方法を探しました。今秋登場の新OSの機能を一部先取りします。

iPhoneアプリの通知をMacに転送

普段iPhoneをマナーモードのままカバンにしまっていたり、充電していると、着信があってもすぐに気がつきません。アイクラウドのメールやカレンダーの予定なら手持ちのすべてのデバイスにプッシュ通知されるので大きな問題はなかったのですが、iPhone自体にしか通知されない音声通話の着信もMacで確認したいものです。

そこで、Macにも電話着信や留守電をプッシュ通知する方法はないかと思っていたところ、「ノーティファー(Notifyr)」というソフトを見つけました。

本ソフトは、メールやメッセージ、インスタグラムやフェイスブックなどiPhoneに届くさまざまなプッシュ通知を近くにあるMacにも転送してくれる秀逸なソフトです。電話の通知も転送されるとあってなかなか画期的です。本ソフトは、Mac用ソフトとiPhoneアプリの組み合わせで動作し、通知の伝達にはブルートゥースを使います。

動作は不安定だけど電話の着信を見逃さない

使ってみると、たまにMacへの通知が漏れたり安定性に少々不安が残りますが、筆者の場合はリアルタイムの着信通知を求めているわけではないので実用上は問題ないレベルです。というのも、一番の目的は作業中に何か通知があるのではないかとiPhoneをたびたび確認する手間を省ければよいからです。このようにして、Macに通知が入れば、折り返して電話をかける必要があるかどうか判断できます。

次期OS XヨセミテとiOS 8になれば正式に「電話」の転送機能が追加され、Macから電話がかけられます。もし秋まで待てないという方は、「ダイアログ(Dialogue)」を併用すれば今すぐにでも通話できるようになります。着信があるとダイアログが表示され、そのまま電話をMacで受けられます。

最近のMac本体はデュアルマイクを搭載し、スピーカフォンの品質が向上しているためハンズフリーで音声通話が可能です。オフィスや公共スペースのときはiPhoneに付属するヘッドフォンのマイクやリモコンがMac本体でも使えるのでこれを利用しましょう。

 

 

1:ノーティファーのMac版はシステム環境設定のパネルとして追加されます。iPhoneにも同アプリをインストールしたら、MacとiPhoneをブルートゥースでペアリングします。

 

 

Notifyr

【発売元】Arnoldus Wilhelmus Jacobus van Dijk
【価格】400円(Mac用ソフトは無料)
【カテゴリ】App Store>ユーティリティ
【URL】http://www.getnotifyr.com

 

 

 

2:接続のテストのため、メールやメッセージを自分宛に送信しましょう。iPhoneの通知とほぼ同時にMacのデスクトップに通知が来れば正常に動作しています。

 

 

3:いったん受け取った通知はシステム環境設定からミュートもできます。必要のない通知はチェックを外しておきます。

 

 

 

4:通知だけでなくそのまま通話したいという人はダイアログもインストールしておきましょう。メニューバーアイコンからiPhoneとペアリングすれば、電話の受発信ができます。

 

 

 

Dialogue

【発売元】Emiel Janson
【価格】700円
【カテゴリ】App Store>ユーティリティ

 

 

 

 

5:ダイアログを使うときは「Apple EarPods with Remote and Mic」をMacのヘッドフォン出力につなげば、ヘッドセット代わりになります。着信があった際にリモコンにあるセンターボタンを押せば応答可能です。通話音量もボリュームボタンで調整できますし、普段はステレオヘッドフォンとして使えます。

 

【もっと媚薬】
ノーティファーを使うには、ブルートゥース4.0対応が必要です。MacはMacBookエアでは2011年モデル以降、MacBookプロでは2012年以降と比較的新しい機種のみとなるので、購入前にお使いのMacの機種を確認しましょう。