野呂エイシロウの「ケチの美学」第53回|MacFan

アラカルト ケチの美学

野呂エイシロウの「ケチの美学」第53回

文●野呂エイシロウ

人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。

“ダラシナイ”を撲滅する

ボクは、非常に“ダラシナイ”。最近は、それを撲滅することに躍起になっている。いわば、「ダラシナイ撲滅キャンペーン中」だ。たぶん、ボクは死ぬまでダラシナイと戦い続けるのだろう。

だらしなさを改善すると、人生がちょっとずつ変わっていく。現在は「#脱だらしない」というハッシュタグを付けて、今日どんなダラシナイを撲滅したか、ツイッター(Twitter)にどんどん投稿している。ツールを使って日々意識しておかないと、ついどんどんだらしなくなってしまうのだ。だらしなくなっていくと、遅刻をしたり、お金がなくなったり、人の信用を失くしていく。特に、身近な人の信用をなくしてしまう。

どんな小さなことでも、どんどん訂正し、改善していくことが必要である。iPhoneやMacをはじめ、ガジェット類の充電は、毎日完璧に行っている。だから、慌ててコンビニに駆け込み、簡易的な充電器を無駄に買うようなことはしない。また、仕事の最中にコンビニのATMに寄ってお金を下ろすようなこともしない。普段から計画的に現金を持つようにしている。

とにかく慌てないことが大切だ。慌ててしまうと、判断力が鈍る。「会議の時間に間に合わない」とか、「仕事の締切に間に合わない」といったことは、特に判断力を鈍らせる。スピードを上げるのは良いことだが、焦るのは禁物だ(ボクも苦手なのだが…)。タクシーの中でイライラするのもよくない。だから、そんなことはどんどん撲滅していく。

ほかにも、食事に関してはダイエットアプリである「あすけん」を活用して、毎回ちゃんと日記をつけている。すべての食べ物を記録することで、体重を5キロ減らすことができた。毎日体重を測り、運動を記録し、マメに食事をメモしていく。もちろん、間食だってしっかり記録。そうすると、間食を減らせるのだ。最終的にはメモをすることが面倒になり、間食を取らなくなる。そう、だらしないから太ってしまうのだ。運動量が足りないのではなく、そもそも食生活がだらしなかったのだ。今は、それを急激に改善しているところだ。

すでに130日ほど連続で、ゴルフの練習をしている。これもボクにとってはチャレンジだ。ゴルフを始めたおかげで、自分のだらしなさを痛感している。

ゴルフというのは、スポーツの中でもずば抜けて道具の量が多い。それに、重い。ゴルフの道具は、ボクにとっての「ギア」である。スポーツとしてももちろん魅力的だが、それだけでなく、その“ギア感”がおもしろいとも思っている。

これらのギアは、日々しっかりメンテナンスしなくてはならない。クラブからシューズまで、掃除が欠かせないのだ。そして、メンテナンス後は常にクラブケースの中にきれいに収めておかなければならない。それが非常に面倒なのだが、一方でダラシナイを撲滅するのにも一役買っている。

スケジュールの調整も、できる限り素早く行う。ボクの場合、その性格が故に、ついついあと回しにしてしまうからだ。

ほとんどの失敗は、ダラシナイから生まれている。だから、それを徹底的に撲滅する。まもなく54歳を迎えるが、この先どれだけ減らせるか? リストアップしてひとつずつ潰していっている。ダラシナイは永遠になくならないだろう。だからこそ、徹底的に潰していくのである。ゼロになるまで、ボクとダラシナイのイタチごっこは続く。

 

ちょっと眉毛を書いてみた。 どうだろうか?

 

 

EishiroNoro

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。