将棋世界3月号発売中

将棋世界3月号発売中です。城の写真というちょっと珍しい表紙でしたが、迷わずにお手にとっていただけましたでしょうか。

今月の見所はなんといっても米長邦雄永世棋聖VSコンピュータプログラム「ボンクラーズ」の一戦です。ニコニコ生放送で中継されていたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。現役を退いて8年。往年の力をどこまで取り戻したか、そして歴史に名を刻んだ大棋士の真剣勝負に心躍らせたファンの方も多かったことと思います。米長陣は2手目△6二玉から見事理想形に。「万里の長城」と自ら言うだけあって完璧な作戦でしたが、中盤の見落としから敗れてしまいました。観戦記と、米長永世棋聖の談話でお届けします。

好評のプロ対談は佐藤康光九段と飯島栄治七段が登場。愛妻家として知られるお二人だけに、話題は当然家庭にまで及びます。2月号で登場した三浦弘行八段の、将棋のために女性を遠ざける発言の正反対を行く今回の対談。果たして将棋に女性は必要か!?

ほかに女性として初の奨励会初段となった里見香奈さんの記者会見の様子、元奨励会員、橋本長道さんが書いた将棋小説が小説すばる新人賞を受賞したことなど盛りだくさん。まだご覧になっていない方は、ぜひお手に取っていただければと思います。

カテゴリ: 週刊将棋/将棋世界

週刊将棋2/8号発売!

 皆さんこんにちは。週刊将棋編集部です。
 今週は2つの挑戦が決まりました。水曜日に順位戦A級で羽生二冠が勝ち、最終日を待たずに挑戦権獲得。そして木曜日にマイナビ女子オープンで長谷川女流初段が清水女流六段を破り挑戦権獲得&女流二段に昇段。
 A級は首位同士の戦いということもあり、タイトル戦でおなじみのタイムテーブル付きで見開き掲載しています。挑戦を決めた羽生二冠の一局、熾烈な残留争いを賭けた高橋九段、丸山九段、久保二冠の将棋もとくとご覧下さい。
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週刊将棋2月8日号

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 今週ブログ筆者はマイナビ女子オープンの取材に行ってきました。挑決なので専用控室ができていました。午前にちらほらいた検討陣でしたが、午後になるとうじゃうじゃと増えました。翌日対局のため東京にきていた早咲アマも控室に登場。大分のお土産をいただき、筆者に将棋の解説していただきました。早咲アマは翌日の対局に逆転勝利!こちらは6面に掲載しています。
 終局間際は座れないほどになった控室。皆で盤面カメラを見守ります。清水さんの手が駒台に置かれ、頭を下げるしぐさが映り、報道陣が対局室になだれ込みました。
 その後はインタビューやら感想戦やら記者会見やら記念撮影やら、いきなり大忙しの長谷川さん。カメラを向けられると頑張って笑顔を向けてくれました。一息つき、テレビのインタビューのために一度対局室に戻るとき、筆者と道中一緒になりました。
 長谷川さんの持っていた花束のシールがとれかかっていることに前から気づいていて、「これずっと気になってたんだけどシールとれそうなんだよね」と直すと、「ほんまやあ!」とカメラ向きではない素の笑顔を見せてくれました。ああ撮りたい可愛すぎるこの笑顔を撮りたいぃいぃぃぃぃぃぃ!
 この最高の笑顔は収められませんでしたが、その次に素敵な笑顔を撮ることに成功しました。24面の一番大きい写真です。自信の一枚で編集長からもお褒めの言葉を頂きました。すっかり編集部のアイドルと化した長谷川さんの力強い将棋を堪能してください。23、24面で掲載です。
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 今週は他にも
・A級昇級が決まった深浦九段・橋本七段のB級1組。橋本八段(A級昇級で昇段!)の昇級が伝えられたときの貴重なショットあり!
・B級1組昇級が決まった広瀬七段、痛いミスを犯した畠山成七段、昇級が見えた飯塚七段のB級2組
・上記にも紹介した早咲アマが活躍したランキング戦6組、3組は関西新鋭同士の糸谷―豊島の若手決戦!
・女流名人位戦A級入りを果たした室田伊緒女流初段のロングインタビュー!
・駒doc.将棋フェスタが台湾へ!片上六段の体験リポート!
などなど盛りだくさんでお届けします★

 

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週刊将棋2月1日号発売!

 皆様こんにちは。週刊将棋編集部です。さっきA編集長がずんだ団子くれました。
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 王将戦第2局が昨日終了しました。90手目辺りから、編集部数人でネット中継をしているパソコンを囲んで、次の手やら形勢やら言い合っていました。ブログ筆者は91手目の予想が当たり、「これで私もタイトル保持者」と誇らしげに言いましたが、相手にされませんでした。まるで銀冠から逃げてきたような不思議な玉を追う久保王将、じっと耐える佐藤挑戦者の白熱の終盤戦は見ものでした。はらはらの展開になった将棋は1~3面で解説しています!
 第2局が開催された大田原市のゆるキャラ「与一くん」が登場します。与一くんが写っている写真のキャプション(写真の説明書き)に、「与一くん(左)」と(左)を入れるか入れないでもめました。それもそのはず、複数人映っていても他はリアルな人。与一くんは人の何倍もある着ぐるみ。どれが与一くんなのかは一目瞭然。
 今週は校正の鬼O編集者が休みでした。O編集者だったら「こんなもん見りゃわかる、(左)はいらん!」と一喝するに違いない。しかしA編集長は「あからさまなのに(左)を入れることが笑えるんだ。O編集者がいない隙に…」と言って(左)を指示。結局他の編集部員の説得もあり、O編集者に後で怒られないよう(左)は泣く泣く削除しました。与一くんは2面に登場します。盤外もお楽しみ下さい!
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週刊将棋2月1日号

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 今週筆者は原稿を書いていて、担当の将棋の、本譜ではない別の手をなぜ指さないかがわからなくなりました。感想戦では触れられなく、そのときは疑問に思わなかったのですが実際記事を書く上で出てきた謎。編集長と検討しても答えは出ず。そういうとき、締め切りまで時間があると、編集部の記者はたまに対局者に電話をして直接意図を聞きます(いつも棋士の先生は丁寧に教えてくれます)。
 翌日筆者も初めて電話で聞いてみました。すると突然の電話にも快く解説を引き受けてくれ、直前の2手を言っただけですぐどの場面か把握し、指さなかった理由とその変化を教えてくれました。何がすごいってぱっと言ってすぐ盤面がわかること。しかも本譜ではない変化をつらつらとその場で言えること。強い人、なおさら棋士なら当たり前なことかもしれませんがとても感動しました。
 電話で教えていただいた変化は、すごく納得がいくもので記事に補足として載せることができ、説明を濃くすることができました。深いものになった記事は6面に掲載です!
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 他にも、
 エース中飛車を投入し里見三冠が1-1に戻した女流名人戦第2局、
 初参加の牧野四段・船江四段が勝った王位リーグ開幕戦@4局、
 マイナビ女子オープン準決勝観戦記・最もホットな16歳長谷川女流初段特集、
 郷田九段に直撃インタビュー「棋王戦五番勝負特集」、
 角換わり腰掛け銀が勢ぞろいの順位戦熱戦譜など、今週号も盛りだくさんでお届けします!

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週刊将棋1月25日号発売!

 皆さんこんにちは、週刊将棋編集部です。雪が降りましたね、寒いですね。
 週刊将棋の創刊は1984年1月25日、今週号で週刊将棋も28歳になりました。
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 今週は女流名人位戦が開幕し、清水女流六段が開幕戦を制しました。里見三冠はマイナビ準決勝で採用した四間飛車を再びぶつけましたが、またも敗れてしまいました。清水女流六段が鉄壁米長玉銀冠で圧倒した将棋を見開きで解説しています!
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週刊将棋1月25日号

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 第1回将棋電王戦が行われました。結果はコンピュータ・ボンクラーズの勝利!対局室にボンクラーズ操作用のハードやらコードやらが置かれている写真はなんとも異様な光景でした。米長会長が△6二玉で優位を築いた将棋を詳しく解説していますが、図面の持ち駒の表記「▲ボンクラーズ 金銀桂歩」がなんだか変な感じ。海外の棋士が登場すれば、カタカナの名前も珍しくはないのでしょうが・・・。しかしもっと持ち駒が増えたり、コンピュータ名が長かったらどうしていたんだろう・・・?今回は枠内に収まって事なきを得た将棋は23,24面に掲載です!
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 ブログ筆者は今週は相川女流3級のデビュー戦の取材に行ってきました。
 デビュー戦は女流名人位戦予選。持ち時間は2時間なので会社に戻らず連盟にとどまりました。記者が待機する記者室で、盤面カメラでずっと見ていようと思っていたのですが、同じ部屋で対局していたもう1局が映っており、進行が全くわからず。諦めて他の対局を観戦してすごしていました。
 お昼休みと14時頃に対局室に入り、対局中の棋譜をコピーしに行き進み具合を確認しました。今後また時間を置いていくと秒読みに入っている可能性があるので2回で自粛。いつ対局が終わるかわからないため、出待ちするべく、対局室の前にあるベンチで15時前から張り込んでいました。
 対局が終了したのは16時頃で、1時間張り込みしたことになりました。途中出入りした対局中の棋士には変な人を見る(ような)目で見られ、連盟職員さんには「まだいたの?!」と驚かれたりしましたが、窓から見える鳩森神社で遊ぶ子供や扇踊り?を練習する方を眺めていたり、某奨励会1級がゴミを捨てにきて戻ろうとした時にスリッパをぽーん!と飛ばしてしまい片足でちょんちょん取りに行くかわいすぎる光景をみて思わず吹き出したりしていたら1時間はあっという間でした。
 相川さんはデビュー戦は飾れず、負けてしまいましたが、局後インタビューしたいという申し出を快く引き受けてくれました。お互い新米でインタビューする側もされる側もしどろもどろになりましたが、色々質問するたびに相川さんのひたむきな様子が伝わってきました。女流2級になるため努力する前向きな彼女の記事は9面の「今週の一局」に掲載しています。
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 他にも谷川九段が痛恨の2敗目を喫し羽生二冠にリードを許し、また残留争いが佳境に入ったA級順位戦や、ランキング戦1組の森内―飯島戦・6組のまたもや勝利した中川アマ―野田戦、佐藤天六段のトップがゆるぎないC1、渡辺竜王・久保二冠・行方八段の激戦ブロックを制した菅井五段の朝日杯の会心の歩打ち!や、マイナビ準決勝2局の臨場感あふれる観戦記など今週号も盛りだくさん!
 また稲葉五段・村田顕四段・西川和四段・大石四段・船江四段のぶっちゃけトーク「どないやねん大阪」では、5人の色紙+西川四段著「西川流振り飛車 居飛車穴熊破り」をセットにして1名様にプレゼント!本紙を読んでじゃんじゃんご応募ください★
 雪が降って外で遊べないという方、おうちで週刊将棋を読み楽しく過ごしましょう☆

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週刊将棋1月18日号発売!

 皆さんこんにちは、週刊将棋編集部です。
 王将戦が開幕しました。1面はタイトル戦開幕にちなんで、趣のある初手の写真かと思っていたらふいをつかれました。なにこれかっこいい!!と校正メンバーで盛り上がり、写真をとったF記者も得意気にニヤッとしていました。
目を引く一面は↓↓

週刊将棋1月18日号

 

 将棋は佐藤九段の世界がどっぷり出た素晴らしい一局でした。解説はもちろん、盤外話で好評のタイムテーブルなど充実の内容で王将戦をお届けします。
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 マイナビは準決勝2局が同時に行われ、清水女流六段と長谷川女流初段が勝ちました。デビュー2戦目で挑決を決めるとは恐るべき新星です。白熱の清水―里見戦と攻めっぷりが気持ちのいい長谷川―斎田戦のリポートを千葉六段の解説付きで掲載しています!清水・長谷川の両者キリリとした対称に載せた写真もご覧下さい。
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 筆者は今週はマイナビと金曜日の順位戦B2の取材にいってきました。1人会社で徹夜だん。眠いなんだこれなう。
 桐山―広瀬戦の対局が終わり感想戦を聞こうと対局室に入り、盤が見える位置に座ると桐山九段に「観戦記者?」と聞かれました。観戦記者とは棋戦主催紙に掲載する記事を担当する記者のことです。「いえ、週刊将棋です」と答えると、「じゃあ感想とか言った方がいいね」と、感想戦では筆者にわかるように指し手の解説や、対局時の読みなど説明してくれました。広瀬七段にも「この手は次にこういう狙いがあるからこう指したんです」とところどころ解説していただきました。色々説明していただいたのですが、40行にまとめなくてはならず、泣く泣く削った変化などが多々あり、すべて読者の方にも伝えられたらいいのにとしみじみ思いました。早く一人前になり、40行でも全て伝えられるような文章かけるようになりたいものです。
 また、感想戦でも穏やかにほっこりしていた2人ですが、朝、対局前にもこんなことが。駒を並べている広瀬七段の手が止まり、銀が1枚足りないことが判明。銀を探す両者。桐山九段が駒袋をひっくり返すとぽろっと銀が飛び出てきました。失礼、と笑う桐山九段に広瀬七段も笑顔。これから戦う者同士には見えない和やかさでした。2人の対局からは、将棋の面白さはもちろん、感謝と心温まる光景を頂きました。ありがとうございました。
 眠くてややハイテンションになる中書き上げた記事は5面掲載です!お隣の4面にはU記者の同じく金曜日に行われたB1の記事を掲載しています。(U記者は優秀なので徹夜しなくても書いてしまうので、取材がおわったら会社に戻らず家に帰りました。すごい。)
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 他にもランキング戦1組の初対局三浦―山崎戦や、名人挑戦にかかわる大きな一番A級の羽生―久保戦、全勝3人の勢いがとまらない順位戦C2や、学生の冬のビッグタイトル王座・王将・女流名人のレポートや、お待たせしました新81桝物語第1回「1一の巻」など今週号も盛りだくさん!是非お手にとってご一読ください!

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