きみが冷凍庫に住む、1
あにがまた居眠りしてる冷凍庫のなかのうすみどりいろの心臓 あめゆきにうすいまぶたは濡れながらあによめがあにを探す夜更けよ 途端に内耳をさまよう声 皿を洗いながら ゆびさきをしめらす出口まで ひ.....
砂洲、旅の瞳(石田瑞穂)
言葉のロードムーヴィーを 撮りたくて、 影のタールを塗りこんだ 冬のウッドデッキをのぼると 下からの舐めるようなアングルを迎えたのは 女の体から浮揚するドレス いや清掃中の窓から.....
天地創造の日は雨だった
天地創造の日は雨だった 明日晴れるといいなと誰かが思った 果たして、晴れの日があった 土は乾き、喜ばしかった 冷たい風が山から吹き 落ち葉の下に霜が渡った 天地創造の日は秋だった 山の緑が肌寒くて誰かが震え.....