砂洲、旅の瞳(石田瑞穂)
言葉のロードムーヴィーを 撮りたくて、 影のタールを塗りこんだ 冬のウッドデッキをのぼると 下からの舐めるようなアングルを迎えたのは 女の体から浮揚するドレス いや清掃中の窓から.....
天地創造の日は雨だった
天地創造の日は雨だった 明日晴れるといいなと誰かが思った 果たして、晴れの日があった 土は乾き、喜ばしかった 冷たい風が山から吹き 落ち葉の下に霜が渡った 天地創造の日は秋だった 山の緑が肌寒くて誰かが震え.....
第一週
月ばかり満ちてゆくから僕たちは浅瀬に暮らすしかない浅蜊 「月曜日が嫌い」という君のために、 僕は会社をクビになることに決めた。 鍵を刺し捻れば軽く震へだす君のからだも軽の車両も ガラス窓を引っ.....