12時、この局面で昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲里見１時間０分、△西山58分（チェスクロック使用）。昼食の注文は、里見女流初段がやまがそばのわかめそば、西山奨励会三段は小雀弥の玉子丼。対局再開は12時40分です。

（武蔵）

本局で使用されている駒は、香月師作の水無瀬書です。

（昼食休憩時の対局室）

（里見女流初段の王将）

（西山奨励会三段の玉将）

（里見女流初段の手元にはハンカチや目薬、飲料が置かれている）

（対する西山奨励会三段は茶のみ）


（武蔵）

12時40分、対局が再開しました。両者とも12時30分頃には、すでに盤の前に座っており、考え始めていました。盤の前でじっと動かずに盤面を見つめる里見女流初段と、体を前後に揺らしながら考える西山奨励会三段が対照的でした。

（じっと盤上をにらむ里見女流初段）

（対局再開の旨が告げられると、西山奨励会三段はすぐに△３一角と引いた）

（△３一角を見て、身を前に乗り出す里見女流初段）

（武蔵）

関西将棋会館の１階では、将棋のグッズや盤駒、書籍等が販売されています。本局の戦型である相振り飛車の書籍も多数取りそろえています。

（関西将棋会館１階の販売課）

（本局の戦型である相振り飛車の定跡書）

（11月に出版された安用寺孝功六段の新著）

【マイナビBOOKS】
https://book.mynavi.jp/

【相振り飛車で勝つための18の心得】
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=78236

（武蔵）

西山奨励会三段は、本局でいちばんの長考を見せ、△３六歩と仕掛けました。

▲同歩△同飛の飛車交換は８六の角が浮いているのが気になるといわれていましたが、里見女流初段は堂々と▲３六同歩と取り、西山奨励会三段は継続手として△３七歩と王手をしました。単に△２五桂も考えられただけに、より当たりを厳しくした狙いがありそうです。棋士室では、「８六の角が不安定な位置で狙われやすいため、後手がペースを握りそう」との見解が示されています。


（昼食休憩明け、攻勢を仕掛けた西山奨励会三段）

（武蔵）