図は15時30分ごろの局面。
次の△2六歩が痛打で、「これは逆転まであるかもしれない」と石井四段。
後手は5六銀と6四桂が捌けたのが大きく、
使えていなかった角も働いてきています。
逆に先手は交換できそうだった6六の銀が残って、
2筋の突き捨てが逆用された形になっています。
先手がまだ残しているのか、後手が逆転したのか。
目が離せない終盤戦です。
(野辺)
図は16時過ぎ、▲2六桂と打ったところ。
△2四歩と打って▲4五歩△同桂▲4七香△2五歩▲4五香△2六歩▲同銀△3六桂▲1七玉に△4八と(変化図)で後手の一手勝ちが見込めそうと石井四段は話します。
(野辺)
上田女流三段が107手で制しベスト4進出を決めた。終局は17時2分、消費時間はともに3時間。
(野辺)
―まず勝ちました上田女流三段、一局を振り返って、いかがでしたか
序盤はうまくいくかどうかわからなかったなかったんですけど、やってみたかった作戦です。銀冠に組まれると作戦負けになりそうな気がしていたので▲2五歩(45手目)と突いて。
序盤はうまくいくかどうかわからなかったなかったんですけど、やってみたかった作戦です。銀冠に組まれると作戦負けになりそうな気がしていたので▲2五歩(45手目)と突いて。
途中はだいぶ良くなったと思ったんですけど、一番最悪な手順を踏んでしまいました。△6四桂(74手目)が粘りのある手で、そのあと馬を切った手も悪かったと思うんですけど、あのあたりで悪くしたかなと。
―逆転を意識したのは
最後の最後ですね。ちょっと良くわからなかったんですけど……。
![](/files/user/201411131715_3-450x0.jpg)
―続いて渡部女流初段、一局を振り返って、いかがでしたか
▲2五歩(45手目)と突かれたあたりはまた作戦負けになるのかと思ったんですけど、気づいたら悪くなっていたので構想がまずかったのかもしれません。
最後までちょっと足りないのかなと思っていました。
(野辺)