図は△３九歩成に金取りを放置して▲８六香と後手玉頭を狙った局面。放置すれば▲８三香成△同銀▲同角成△同玉▲６三竜があります。控室の評判は後手優勢ですが、この香打ちも後手としてはなかなか嫌な手のようです。▲８六香に対して（１）△７三馬は、以下▲２一歩成△４九と▲６五桂△６四馬▲同竜△同歩▲５五角で、先手の攻めはかなりの迫力。（２）△７一桂と持ち駒を投入するのが手堅いと見られています。


（勝負形に持ち込みたい加藤女王）

（室谷女流二段は優勢を維持できるか）

（睡蓮）

14時40分、両対局者におやつが出されました。

（メニューはふたりともレアクリームチーズケーキとダージリンティー。将棋会館近くの「ＢＡＬＬＯＷＥＲ TERRACE」から取り寄せたものだ）


（睡蓮）

控室では高浜女流２級と塚田恵梨花女流２級が検討しています。

（高浜女流２級）

（塚田女流２級）

（睡蓮）

15時20分、他棋戦の対局を終えた先崎学九段（写真右）が控室に来訪。検討の輪に加わりました。


（八代五段も姿を見せ、少し離れた位置から継ぎ盤を見守る）

（睡蓮）

図は15時40分頃の局面。63手目の▲８六香から△７三馬▲２一歩成△６二桂▲５三竜と進んだところです。室谷女流二段は△７三馬と△６二桂に20分ずつ考え、この局面でもさらに20分ほど時間を使っています。先手の攻め駒が後手陣の急所に利いており、後手としては実戦的に怖い状況になっています。

（室谷女流二段）

（睡蓮）