図は14時前の局面。
山口女流１級は△７三桂から△７七角成と桂を取り、▲７七同飛に△８五桂と大技を放ちました。相手の駒をさばかせることににもなるためリスクもありますが、思い切って踏み込んだ形です。

（八雲）

図は14時50分ごろの局面。
後手の山口女流１級が桂損の猛攻に出ています。先手玉はかなり薄くなっていますが、後手の攻めは細く、攻めきれるかどうかは微妙なところ。いよいよ勝負どころに入ったようです。

（八雲）

時刻は15時を回りました。
後手の猛攻が続いていましたが、ここにきて先手がしのいだ感が出てきました。このまま受けきりを目指すのか、あるいはどこかで反撃に転じるのか。後手の穴熊が手つかずで残っているため、反撃に転じたとしても予断は許さない情勢です。

（八雲）

時刻は15時半を回りました。
▲４四金は後手玉を確実に寄せる一手。自玉の安全を見切った決め手になったようです。形勢は先手勝勢と見てよさそうです。

（八雲）

119手まで、香川愛生女流三段が勝ちました。終局時刻は15時43分。消費時間は、▲香川２時間11分、△山口２時間50分。勝った香川女流三段は、２回戦で甲斐智美女流五段－渡部愛女流初段戦の勝者と対戦します。

（八雲）