終局後、感想戦の前に両対局者にインタビューが行われました。まずはじめに4連覇を果たした加藤女王にインタビューが行われました。
――本局は上田女流三段が四間飛車穴熊でした
加藤 四間飛車穴熊で来られると思っていて、研究していた作戦をぶつけました。55手目に▲4六角としたところは指せるように思っていたのですが、難しかったです。ただ、▲7三歩が打てる形だったのが大きかったです。
――勝ちになったと思ったのはどのあたりでしょうか
加藤 79手目に▲8八銀と引いて自玉がすぐに寄らない形になったので、いけるかなと思いました。
――シリーズを振り返ってください
加藤 すべて対抗形になりましたが、研究している形をぶつけることができ、そんななか自分らしい将棋が指せたのではないかと思います。
次に、上田女流三段にもインタビューが行われました。
――本局を振り返ってください
上田 後手番でしたので、まったりと指すつもりで。加藤さんの作戦が意外でした。
――どこで悪くしたとかありますでしょうか
上田 勝負どころでうまく時間を使えなかったかなと。予定ではもうちょっとゆっくり指すつもりでしたが、仕掛けられて、あちらが4枚の守りですので勝ちにくい展開にしてしまったように思います。その後も難しいところはあったと思うのですが、急所で間違えてしまったように思います。
――3連敗での敗退となってしまいました
上田 内容的にもよくなく、見ていただいているファンの方々に申し訳ないという気持ちが強いですが、これも自分の実力であり、また新たに頑張っていきたいと思います。
(潤)