図は14時過ぎの局面。後手は馬を作って３筋で先手の飛車を押さえこんでいます。ただし、１歩損で歩切れなので、形勢よしとまではいえないようです。対する先手は、手の広いところ。現状は６五角が狭いため、これをどうするかが課題です。


北村女流初段は馬を作って押さえ込んだ。

（八雲）

図は15時半過ぎの局面。先手は手順を尽くして、自陣の一段目を通して▲８九飛の転回を見せています。後手は、押さえ込んだはずの飛車を▲８九飛と活用されては面白くなさそうです。ここは動いていくことになりそうです。


辛抱を重ねて地下鉄を開通させた上田女流三段。


北村女流初段は決断のしどころを迎えた。

（八雲）

時刻はまもなく16時を回ります。地下鉄を開通させた先手に対して、後手は金銀交換から動きましたが、現状は先手の桂得。玉頭にあやもつけていて、先手が好調な流れです。ただ、決定的な差はついていないと見られており、後手は、ここからが踏ん張りどころです。


上田女流三段が辛抱を実らせて形勢を引き寄せた。

（八雲）

先手が角を切って寄せに出ています。細い攻めですが、急所をついています。このまま寄せきるのか、北村女流初段が粘りを見せるのか。勝負は佳境に入っています。

（八雲）

111手まで、上田女流三段が勝ちました。終局時刻は16時44分。消費時間は▲上田２時間55分、△北村３時間０分。勝った上田女流三段は２回戦で清水市代女流六段－貞升南女流初段戦の勝者と対戦します。


終局直後の様子。

（八雲）