図は▲７五香と飯野女流１級が打った局面。危うかった先手玉が、懸命の防戦で混戦になった。▲７五香に△７三桂と跳ねたいが、▲９四角△同歩▲３一飛△６二玉に▲２一飛成と桂を取った手が▲７四桂までの詰めろ。形勢は混沌としてきた。
　

△５九金と△４九金までの詰めろを掛けた局面。後手の攻めが振りほどきにくく、室谷女流二段が勝勢だ。
 

△６九角と室谷女流二段が敵陣深く角を打った局面。▲８八飛には△５八角成▲同飛△６七香成で挟撃する形だろう。後手の駒が急所に利いており、優勢は間違いないだろう。

（△６九角と打って決めにいった室谷女流二段）
　

△６四香に対し、飯野女流１級が▲１三銀と放り込んだ局面。△同歩▲同歩成△同桂▲３三角の王手飛車が先手の狙い筋。強烈な放り込みが飛び出したが、うまく手を作れるかどうか。


（端に銀を放り込んだ飯野女流１級。はたして攻めは繋がるか）
　

（本局のレポートは『週刊将棋』11月11日号に掲載予定です。お楽しみにお待ちください。写真は11月４日号）

（11月４日号には、10月30日に行われた清水市代女流六段－伊藤沙恵女流二段戦が掲載されている）