(終局直後の対局室)
(1勝目を挙げた里見女流四冠)
【勝った里見女流四冠へのインタビュー】
――お疲れ様でした。一局を振り返っていかがでしたか。
里見女流四冠 守勢になって怖い将棋でした。(61手目▲7五歩)のあたりは、具体的な順はわかりませんでしたが、危ない感じがしたので。ただ、受けに回って楽しみもある展開だとは思いました。
――勝ちを意識したのはどのあたりでしょうか。
里見女流四冠 (104手目で)△5二金と引いて、▲6二馬△同金と進んだあたりです。自陣の飛車と馬の交換に持ち込めましたので。
――次の第4局に向けての抱負をお願いします。
里見女流四冠 またしっかりと勉強し、力を出し切れるようにいい状態で迎えたいと思います。
(敗れた西山女王)
――西山女王、お疲れ様でした。本局を振り返っていかがでしたか。
西山女王 先手番なので積極的に攻めていこうと思いましたが、なかなか難しかったです。
――第4局に向けての抱負をお願いします。
西山女王 またすぐに第4局なので、切り替えて臨みたいです。
(康太)
16時15分、図は里見女流四冠が△8二桂と打ったところ。この手を見て控室では歓声が上がっています。次は△6六歩~△7四桂と、先手の頼みの綱である7四歩を払いつつ盤面を制圧できます。「これは差がついたかもしれません」と鈴木九段。局面は後手がはっきり優勢で、先手は指す手も難しいと見られています。