図は78手目△7八香の局面。急所の金を香ではがすことができ、斎田女流四段好調のようですが、ここから上田女流二段が渾身の勝負手を放ちます。それが図から▲7八同金△同馬に▲7四桂(下図)の王手!
この王手が上田女流二段の狙いでした。△7四同歩の一手に▲4六角(下図)と出て......。
これが王手竜取り! 図は83手目▲4六角の局面です。後手の斎田女流四段の指し手がここで止まりました。王手を防ぐために何を合い駒するか、非常に悩ましい局面です。斎田女流四段としては後の攻めに駒を温存したいのですが、△7三桂はのちのち▲7三角成から▲8三香~▲9五桂という筋があり、怖い意味があります。△7三銀も、△7七桂と寄せに出たときに▲7七同銀で先手に桂が渡り、▲8三香~▲9五桂の筋が発生します。
控え室では、上田女流二段の一連の手順がいい勝負手で、「形勢が接近した」との評判です。
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