図に至る少し前までは、後手が攻める展開が続きましたが、ここにきて先手も攻めの手番が回ってきました。先手が逆転した可能性もあります。先手は残り１分、後手は残り23分ですが、後手も図の局面で考えており、時間の面でも差が詰まっています。


（加藤女流三段）

（牛蒡）

先手玉は２筋が壁でコビンが開き、後手玉は主要な守り駒が金しかありません。どちらも危ない形ですが、先手は持ち駒不足が気になります。４一飛が動けば４二銀が、６八角が動けば５七金がそれぞれ浮くため、負担もかなりあります。後手ペースの終盤戦になりそうです。


（朝の磯谷アマ）

（牛蒡）

後手は馬を作り、歩得もしてます。先手は銀桂交換で駒得、さらに５七金も前に出てきました。先手は飛車を取られそうなのでピンチでもありますが、▲５三銀（△同飛は▲２二飛成）から攻めていけるのでチャンスでもあります。勝負どころを迎えたといえるでしょう。


（昼の磯谷アマ。するどい視線だった）

（牛蒡）

後手が先手の先制パンチをしのぎ、局面が少し落ち着きました。こうなると気になるのが金銀を動かした回数です。先手は１回、後手は６回。後手の駒組みのほうが進んでいます。後手がここから盛り返してきそうな雰囲気があります。


（加藤女流三段は女王４期の実績を持つ）

（牛蒡）

（手番は磯谷アマ。前傾姿勢が深い）

（加藤女流三段）





（再開後の一手は▲２三歩だった。相手の駒を押し込む手だ）


（牛蒡）